【ニットは大量生産】作り置き・売減らし・残品バーゲン・残品廃棄の罠
大々的なショーを開催し注文を得て、作り置きしてシーズンになって売り出す。人気の商品はすぐになくなり追加生産は出来ません。売れない商品は当然バーゲンになります。ショーは新しいデザインを披露することで前年のファッションの服をあたかも「あれはもう古いので今年の商品を買ってください!」と言っているようです。
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大々的なショーを開催し注文を得て、作り置きしてシーズンになって売り出す。人気の商品はすぐになくなり追加生産は出来ません。売れない商品は当然バーゲンになります。
ショーは新しいデザインを披露することで前年のファッションの服をあたかも「あれはもう古いので今年の商品を買ってください!」と言っているようです。
この「作り置き、売減らし、残品バーゲン」というサイクルが世界のファッションビジネスの現実で、毎年新しい商品を買ってもらうことで巨大なファッションビジネスは維持されてきました。
同じものを大量に作る為には半年の時間と効率よく大量に作る必要があるのです。最近は低コストと効率のいい大量生産を求めるあまりに、大量の残品が社会問題になるほどです。
物が乏しかった時代の大量生産大量消費は社会に貢献したと思います。しかし物余りの時代になった今は、気に入ったものを大事に長く愛用する「量より質」の時代に入っていると思います。
売り場にも出してもらえず廃棄される膨大な量の新品の服があると聞くと、もったいないを通り越して悲しいとさえ思います。
UTOのビジネスの基本はオーダーです。お客様のご要望でお作りするので、一着も廃棄しません。
例えサンプルでも本番の最高級のカシミヤ原料で作ります。正規販売しないと言うだけで商品に遜色は全くありません。そのサンプルはアウトレットになった理由を書き、訳あり価格で販売しています。これこそ本来のアウトレットだと思っています。好評で待っていてくださる方もたくさんいらっしゃいます。
最高の素材を使い、職人が一枚一枚丁寧に作りお客様にお届けするのは大きな経済には貢献していなくても、SDGsの基本だと思っています。