カシミヤニットのカスタムオーダー UTO

knowledgeカシミヤ・ニットのまめ知識

カシミヤと365日向き合っているわたしたちユーティーオーが、保管・お手入れ・ケア・洗い方・お直しなど、カシミヤとたのしく付き合う方法をお伝えします。

【カシミヤの『糸』の話】糸とはなに?

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ニットを編むのに欠かせない糸。素朴な疑問ですが、糸ってなんでしょう?糸とは『ある程度の長さと細さの繊維を束ねて撚りをかけて長くしたもの』だそうで、莫とした言い方ですが正式な定義がないそうです。

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【カシミヤ独特の繊細な色】繊細な繊維の光の反射で生まれる色合

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「カシミヤは繊細で良い色ですね!」と、皆さんが言ってくださいます。人は光の反射で色や影を判別しているそうです。物が平らだったり大きいと光は大きく反射して単純に見えますが、光の反射面が細かい程繊細な反射をします。カシミヤはウールの中で最も細い繊維ですので繊細な光の反射で独特の色合いが生れます。カシミヤの繊細で微妙な色合いはカシミヤ繊維の細さが大きく影響しているのです。

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【カシミヤの『うぶ毛・わた』の話④】カシミヤの混率

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以前日本でカシミヤの混率表示誤りがあり新聞やテレビで大騒ぎになったことがあります。この事件はカシミヤを生業としているUTOとしても大問題です。ショックだったのは摘発されたのが有名百貨店や誰もが知っているセレクトショップだったことです。カシミヤは普通のウール等に比べて10倍位高価な原料なのでちょっとの混率の違いで大きく原価に影響するので混率を誤魔化してひと儲けしようとする輩が多いのです。

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【カシミヤの『うぶ毛・わた』の話①】採毛(さいもう)

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カシミヤの『わた』は、カシミヤのうぶ毛のことです。カシミヤは太くて硬く長い剛毛に覆われていますが、その剛毛の内側にあの柔らかいうぶ毛が生えています。カシミヤのセーターになるのはこのうぶ毛です。そのうぶ毛の収穫は春5月ごろ。冬毛から夏毛に生え換わるカシミヤのうぶ毛を、熊手のようなもの(もちろん先は尖っていません)で梳き採ります。冬毛は自然に抜け落ちてしまうので落ちる前に人間が頂くのです。

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【カシミヤの故郷を訪ねて】人間はカシミヤを虐待していないのか?を確かめたい

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現地訪問に、私には一つ秘かな目的が有りました。それは「カシミヤの飼育や原毛収穫の中でカシミヤへの虐待がないか?」でした。それは、カシミヤを本業として世界一のカシミヤメーカーを目指すには、「カシミヤと人間は絶対にウィンウィンの関係でないといけないと思っていたからです。あり得ないと思いつつも、もし万が一人間がカシミヤを虐待してカシミヤのうぶ毛を得ていたら、本当に残念だけどカシミヤの仕事を諦めざるを得ないと覚悟していました。

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【いい加減が良い加減】ニットの寸法

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セーターをはじめニットの良さの最たるものは着心地の良さですね。それはニットの特徴であるループによる編地の伸び縮みにあります。織物は縦糸に横糸を織り込んでいくので横にも縦にも伸びませんね。この織地の組織によって服は安定して形が崩れないんですね。一方、ニットは編地がループなので体の動きに合わせて伸びたり縮んだりしますからとっても着心地が良いんですが、この着心地が良い利点が厄介な問題も持っているんです。それは寸法が定まりにくいということです。

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【UTO岩手工場のものづくり】愛情いっぱいのもの作り

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カシミヤニット作りなら世界でも他に負けないと自負するところがあります。それは日本の職人のまじめさ、器用さ、丁寧さにあります。四十年以上もこの業界にいて、日本はもちろん、香港や台湾・韓国、中国、最高峰と云われるイギリスやイタリアなどの多くの工場を訪れ、仕事をする機会に恵まれ、世界はおおよそどんなレベルかある程度は見聞することが出来たことは前職での大きな収穫でした。

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【ニットは大量生産】作り置き・売減らし・残品バーゲン・残品廃棄の罠

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大々的なショーを開催し注文を得て、作り置きしてシーズンになって売り出す。人気の商品はすぐになくなり追加生産は出来ません。売れない商品は当然バーゲンになります。ショーは新しいデザインを披露することで前年のファッションの服をあたかも「あれはもう古いので今年の商品を買ってください!」と言っているようです。

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【自社工場ならではのカスタムオーダー】お願いしたすべての工場で断られ、工場を作るはめに。結局オンリーワン企業に

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前にもお話しましたが、製品の良し悪しやブランドの信頼は「原材料と、もの作り」で決まると私は信じています。卸売りで創業した時から将来は、製販一体という企画・製造・販売が目標でしたので、自分たちのブランドとして納得のいく物づくりは必須でした。。。が、新参者で規模の小さいアパレルのオーダーはロットも小さく工場さんに相手にしてもらえませんでした。

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【”お洒落のご馳走”をお届けしたい】世界一のカシミヤニット企業を目指して

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カシミヤニットならUTOと、世界中から認められるメーカーを目指しています。そもそも世界から認められるカシミヤニットというのは何だろう?ニット事業での順位付けなんてありませんので、多くの同業者やお客様からこの分野では、世界で唯一とか世界で一番だと認めて頂けることだと思っています。

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わたしが書いています

株式会社ユーティーオー宇土 寿和(うと としかず)

宇土 寿和

UTOの、宇土です。
「ライブラリー」の記事で、ウールの宝石と言われるカシミヤニットの魅力や特徴を知っていただき、より多くカシミヤ製品を手にとっていただく機会が増えれば幸いです。