カシミヤ・ニット用語辞典
このカシミヤ(カシミア)・ニットの用語辞典は、当社の宇土が約35年、日々のニット作りの体験を通してニットの匠たちから話を聞き、書いたものです。もし内容に間違いがあり、ご迷惑をおかけすることがありましたら、すべて宇土の責任です。これを機に皆様の忌憚のないご指摘を頂けたら幸いです。皆様のカシミヤやニットに対するご理解が深まれば幸いです。
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ア行
編み地
ループ状に編まれたパーツで、伸び縮みが特徴。
アランセーター
アイルランドのアラン諸島で編まれたセーターでアラン柄と呼ばれる編む人各自特有の伝統柄が特徴
アルパカ
南アメリカアンデスの山岳地帯に生息するラクダ科の動物。柔らかくぬめりのある毛が特徴。
アンゴラ
アンゴラウサギのこと・柔らかい毛が特徴で発色が良いが、切れやすく綿毛が飛ぶのが難点?
イガ
衣蛾と呼ばれるウールに穴をあけて被害を及ぼします、被害を及ぼすのは幼虫の頃で大航海時代に世界に人まったと言われています。多くハトが広めているとも言われています
ウール
獣の毛のこと。一般に羊の毛を指すことが多い。
オルガン針
ベラ針やミシン針を作る針専門の世界的な会社
カ行
カシミヤゴート
カシミヤ(カシミア)山羊のこと・中部アジアの高地に生息し、もっとも細く柔らかい毛を持つ
カットソー
ニット製造の工程で、編地をパターンに沿ってカットして縫い合わせる方法のこと
キャメル
ラクダのこと・独特のキャメル色が特徴・アジアやアフリカの乾燥砂漠地域に生息、ほとんど染めないで使用
ゲージ
ニットの編みで密度の具合を数字で表します。1インチ(2.5センチ)に幾つの編み目があるか。UTOの通常の編み目は12本の12ゲージです
クリンプ
(ミクロの世界)原毛の波状の屈曲、いわゆる縮れの状態のことで糸に紡績する時はとても重要
毛検(けけん)
一般財団法人ケケン試験認証センターのこと、元々は経済産業省の外郭団体で毛検査協会と云いケケンと呼ばれていた
サ行
スケール
(業界用語・ミクロの世界)原毛や髪にあるキューティクルのこと・うろこ状で開いたり閉じたりして湿度を調整する
縮絨(しゅくじゅう)
カシミヤ(カシミア)を始め、紡毛製品の最終仕上げ加工で、主に水を使いウール本来の風合を出す
成形ニット
ニット製造の工程で、パターンに沿って編む方法のこと
双糸加工
繊維に撚りをかけて糸にした状態を単糸と呼びます、一方方向に撚りのかかった単糸に逆の糸で撚りをかけることにより撚りを安定させますて一本の糸にすること
タ行
チルー
中国高地に生息するカモシカの仲間で希少動物の一種、最高に細く柔らかい毛を持つ動物でワシントン条約で捕獲が禁止されている
天竺編み
(業界用語)ニットのもっとも一般的な平編地で、表面が縦筋に見え裏面は横筋に見えます
トップ染め
糸や製品状態で染めることに対して、最初のワタの状態で染めること。カシミヤは原料が繊細なために最初のワタの状態で染色します
度目(どもく)
(業界用語)ニットの編地で編地と編地の間隔の度合いのこと・狭くすることを詰め気味、緩くすることを甘目という
ハ行
バルキッシュ
(業界用語)太い糸でサックリ編んだニットのこと
ビキューナ
南米アンデスの高地に生息する貴重種の動物。極細の繊維ですが取れる原毛が短い為に撚りの弱いニット糸にするには向かない
ヒメカツオブシムシ
成虫は超小型のカナブンのような風貌で、幼虫のころウールやシルクなどを食害する
ピリング
(業界用語)毛玉のこと
ピレスロイド
殺虫剤の成分で除虫菊などに含まれる
袋編み
(業界用語) ニットを編み始める(編み出し)部分が、表裏が袋状の天竺編み状態
ベラ針
ニット編機で使用する針、糸をつかむとベラが閉じる特殊な機能を持つ針この針の発明でニット産業が格段に発展した
紡績(ぼうせき)
ワタ(繊維)に撚りをかけて糸にすること
マ行
メリヤス(莫大小)
ニット(編みもの)こと 江戸末期から戦後にかけて使われた言葉、ポルトガル語のメリンスが語源と言われている
メリノ種
ウール(羊)のメリノ種から獲れる最高級品種のウールのひとつ
モヘヤ
アンゴラ山羊のこと・透明感のある毛が特徴
ヤ行
やすみ
ニット製造工程で、リンキング(縫合させる)機械・日本の八角(ヤスミ)さんが発明した
ラ行
ラグランスリーブ
袖の作りが衿から袖下まで斜めに入っている
リブ編み
表裏を編み進むことで出来る、伸び縮みする編地
リンキング
ニット製造の工程で、パーツを結合する際にリンクさせながら縫合する方法
ロット
一度の生産する単位のこと