カシミヤニットのカスタムオーダー UTO

【カシミヤ独特の繊細な色】繊細な繊維の光の反射で生まれる色合

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「カシミヤは繊細で良い色ですね!」と、皆さんが言ってくださいます。人は光の反射で色や影を判別しているそうです。物が平らだったり大きいと光は大きく反射して単純に見えますが、光の反射面が細かい程繊細な反射をします。カシミヤはウールの中で最も細い繊維ですので繊細な光の反射で独特の色合いが生れます。カシミヤの繊細で微妙な色合いはカシミヤ繊維の細さが大きく影響しているのです。

目次

     「カシミヤは繊細で良い色ですね!」と、皆さんが言ってくださいます。
     人は光の反射で色や影を判別しているそうです。物が平らだったり大きいと光は大きく反射して単純に見えますが、光の反射面が細かい程繊細な反射をします。カシミヤはウールの中で最も細い繊維ですので繊細な光の反射で独特の色合いが生れます。カシミヤの繊細で微妙な色合いはカシミヤ繊維の細さが大きく影響しているのです。

    色で違う微妙な風合い

     
     カシミヤ山羊の色は個体差があり、白、グレイ、ブラウンなどの色のカシミヤがいます。これらの毛を生成りのまま使うこともありますがほとんどは何らかの色に染めることになります。
     羊毛のように色を抜けられれば都合がいいのですが、カシミヤの毛は繊細すぎて色を抜いて染色をすると傷んで風合いが落ちてしまいます。白やサックス、ピンクなどの薄い色に使えるのはホワイトカシミアの毛だけを使用します。

     カシミヤはまた繊細ゆえに色によって微妙な風合いの違いが生じます。ほとんどの人が気づかないぐらいですが、染の時間が短い明度の高い色に比べて、明度の低い濃い色は微妙に堅く感じます。
     明度の低い色はブラウンやグレイの原毛から染めますが、濃い色ほど長時間煮つめることになって黒や紺など明度の低い色は淡い色に比べると柔らかさに微妙な差が出てしまいます。色落ちがしないように堅牢度を高くすると風合いが落ちるというように堅牢度と風合いは相反します。
     風合いが落ちないように染める為に、日本の紡績会社は世界に先駆けて低温で染めるなどの特殊な方法をあみ出しています。この様な高度な技術をもってしてもいまだに色によって微妙に違いがでるのです。それを意識しながら最高の技術を持った染めの匠たちが日々努力しています。
     全く同じカシミヤ原料の商品でも、色の違いによって微妙に風合いの違いが出るのも繊細なカシミヤならではと言えます。

    わたしが書いています

    株式会社ユーティーオー宇土 寿和(うと としかず)

    宇土 寿和

    UTOの、宇土です。
    「ライブラリー」の記事で、ウールの宝石と言われるカシミヤニットの魅力や特徴を知っていただき、より多くカシミヤ製品を手にとっていただく機会が増えれば幸いです。