カシミヤニットのカスタムオーダー UTO

【UTOの社会貢献①】東日本大震災被災者支援の取り組み

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UTOは、2011年10月に山梨から岩手に工場を移転しました。当時東北地方は東日本大震災にみまわれた半年後の混乱状態で、比較的被害の少なかった北上市には沿岸部から600名近い方が避難して来られて厳しい生活を余儀なくされていました。

目次

     

     

    企業市民として、長い支援を

    UTOは、2011年10月に山梨から岩手に工場を移転しました。当時東北地方は東日本大震災にみまわれた半年後の混乱状態で、比較的被害の少なかった北上市には沿岸部から600名近い方が避難して来られて厳しい生活を余儀なくされていました。
     
     新参者の私たちも企業市民として何かできることはないかとみんなで考えました。ボランティアなどで現地に赴くのは難しいので少額であっても寄付でお役に立ちたいという結論になりました。その寄付もできるだけ長期間続けることができるように本業のカシミヤの売り上げの一部を毎年寄付することにしました。
     最初はカシミヤのハンドウォーマーやマフラーなどの小物が売れるごとに100円を寄付していましたが、UTOカシミヤが北上市のふるさと納税の返礼品になったのを機に、一件の寄付を頂くごとに当社が100円を寄付することにしました。
     ふるさと納税の寄付を頂くごとに寄付をすると、支援が一年限りで終わるのでなく持続性があり先細りではなく、ふるさと納税が続く限りずっと支援ができるし、頑張ると年々寄付額も増えると考えたからです。
    東日本大震災の被災者で北上に避難されている方たちが東北の寒い冬を越すための灯油代の足しになればという思いで、北上市を通して寄附を始めたのが最初です。
     震災の翌年から始めた寄付ですが、2024年で13回目になり、総額は400万円を超えました。

    https://www.youtube.com/watch?v=KtqiR1Vo7oc

     

     

    カシミヤ天使の栞が寄付に貢献

     被災者支援の額を増やすためにカシミヤニットの会社ならではのものをと考えて、世界一柔らかい「カシミヤの天使の栞」を作りました。
     この「カシミヤ天使の栞」は、当社の製品を作っている世界でも最高峰の原料を使って、当社の社員が本体の色と、ふさの色の組み合わせを考えながら1枚1枚手作りしています。1枚500円ほどのコストがかかりますが300円で販売することにしました。もちろん100円は被災者への支援として寄付させて頂いています。
     
     カシミヤ天使の栞はミュージアムショップや本屋さん、ネットなどでも販売して頂いています。もちろん売り上げ枚数分の寄付をさせていただいています。
     
     おひとりで数十枚を購入して下さる方が時々いらっしゃいます。差支えなければ「何に使って頂いているのか」をお聞きしたら、「趣旨に賛同して、卒業記念として生徒たちにひとりひとりに渡します」と仰る中学校の先生だったり、お友達にプレゼントとして購入してくださったり、団体で購入していただいたということもありました。
     また、香川県の坂出小学校では、生徒さんたちが学校行事で50枚を販売し5千円の寄付を。また、三重の高校生たちも学園祭でカシミヤ天使の栞を販売して寄付金を送ってきてくれました。

    海外へ広がった支援の輪へ

     京都の一乗寺に恵文社という本屋さんがあります。このカシミヤ天使の栞を販売して、毎月追加注文を頂き多大な協力をくださっている書店さんです。
     この恵文社さんはイギリスのガーディアン誌が2010年に「The World`s 10 best bookshops」と題して世界で最も素晴らしい本屋一〇店を発表し、日本から1店舗選ばれたお店なんです。
     パリのアートシーンを代表するギャラリスト、イヴォン・ランバートのバイヤーのブルーノさんが旅行で来日されて、UTOカシミヤの天使の栞を恵文社一乗寺店で購入されて、300円の栞が一枚売れるごとに100円が東日本大震災の被災者に寄付されることを知り、パリの店で扱いたいというメールをくださいました。
     パリの観光・アート・流行の発信地として名高いパリのマレ地区の書店、イヴォン・ランバートで24年の1月から販売が始まりました。売れ行きは好評で追加のメールも入っています。
    東日本大震災から13年。おもいかけず海を渡って海外からも支援の寄付が広がることになりました。
     
     被災者の方から直接、「北上は雪が多く寒さも厳しいのでとても助かる」と嬉しい感謝の便を頂いたこともあります。お役に立てて光栄です。
     残念なことにあんなに悲惨な東日本大震災も時が経つにつれて次第に記憶も薄れ、寄附も少なくなってきているようです。東北岩手の地でモノづくりをする者として、会社が続いている限りは、微力ですが支援を続けたいと思っています。

    わたしが書いています

    株式会社ユーティーオー宇土 寿和(うと としかず)

    宇土 寿和

    UTOの、宇土です。
    「ライブラリー」の記事で、ウールの宝石と言われるカシミヤニットの魅力や特徴を知っていただき、より多くカシミヤ製品を手にとっていただく機会が増えれば幸いです。