カシミヤニットのカスタムオーダー UTO

【毛玉の話②】どうしたら毛玉(ピリング)が出来にくくなるの

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毛玉のことを業界ではピリングと言いますが、毛玉とは名前のごとく糸に撚り込まれていない部分の繊維同士が絡まって玉になっている状態です。この毛玉ができる原因には主に『摩擦』と『絡まる』、2つの要因があります。

目次

    摩擦・連続着用に気をつけて

     
     着用することはセーターにとっては摩擦することですから摩擦をなくすことは出来ませんが、なんといっても摩擦の度合いですので激しい作業での着用や何日もの連続着用は禁物です。1日着たら2日ぐらいは休ませてくださいね。特に男性は同じものを何日も続けて着る方もいらっしゃいます。要注意です。
     上着で着用しているときは腕の動きなどの摩擦が主ですが、車などのウール張りのシートで背中が擦れて毛玉になったというケースもあります。案外気がつかないのがセーターに重ね着したときの上着です。裏地の無いツイードなどの上着などは厳禁です。他にも帆布製品などのカバンで擦れてカバンのあたった部分だけが毛玉になることもあります。

    着用後のブラッシング

     毛玉が出来る元は繊維が自らからまるケースや異物や静電気で繊維同士がくっついて絡まり始めることがあります。異物と言っても目に見えるようなゴミというより繊維の切れ端などのような微小なものです。これらの毛玉の元を解消させるにはこまめなブラッシングが一番です。着用して仕舞う前にちょっとブラッシングするだけでずいぶん違います。

    湿気と温度に要注意

     ウインドブレーカーを着てゴルフして脇の下などが毛玉になったり、ジャンパー等の内側に着ていて車を運転してシートベルトで押さえた部分が4~5時間で毛玉になってしまった例もあります。これはジャンパーで蒸れてシートベルトで圧迫され擦れた典型的な例です。

    わたしが書いています

    株式会社ユーティーオー宇土 寿和(うと としかず)

    宇土 寿和

    UTOの、宇土です。
    「ライブラリー」の記事で、ウールの宝石と言われるカシミヤニットの魅力や特徴を知っていただき、より多くカシミヤ製品を手にとっていただく機会が増えれば幸いです。