編地で変わるカシミヤの風合い
カシミヤは彩度の強い色でも繊細な素材が持つ発色性の良さでカバーしてくれるので独特の柔らかさを持った色です。やっぱりカシミヤは凄いなと妙なところで感心してしまいます。
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繊細な色合いのカシミヤ
カシミヤは彩度の強い色でも繊細な素材が持つ発色性の良さでカバーしてくれるので独特の柔らかさを持った色です。やっぱりカシミヤは凄いなと妙なところで感心してしまいます。 街中でも、『あっ、この人、カシミヤのセーターを着ている』と、見た瞬間に気がつくときのポイントは、繊細なうぶ毛と独特の色の発色具合ですね。 色は光の反射で見え方が変わるのは皆さんご存知だと思いますが、その光の反射を柔らかくしてくれるのがカシミヤの繊維の細さなんです。 細い繊維の集まりは光の陰影も繊細になり乱反射を少なくするので均一に柔らかい見え方になるんです。適度に起毛したうぶ毛がなんともいえませんね。
編み地によって微妙に色の見え方が変わります
同じ糸で編んだセーターでも編地が変わると違った色に見えることがあります。これも光の陰影から来る変化ですが、均一な天竺編み(ひらおり)とゴム編みなどではちょっと違って見えることがあります。異なった編地でアンサンブルを展開するときなど『同じ色かなぁ?』と思うときもありますが重ね合わせてみると同じなんですね。 特にレースに編んだり本数取りを多くしてゲージが違うときや太陽が傾いたときなどに光のマジックが起こりやすく、『色のチェックは午前中』といわれるのもそのせいですよね。