UTOには天使がいてくれる
『天使のセーター、天使のストール』は、手に取ったほとんどの人が『やわらかい!』『気持ちいい!』といってくれる我がUTO自慢のシリーズです。
カシミヤならでは、いや、カシミヤでもここまでの風合いの商品はそんなにあるもんじゃないと自負しています。
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天使の肌触り
『天使のセーター、天使のストール』は、手に取ったほとんどの人が『やわらかい!』『気持ちいい!』といってくれる我がUTO自慢のシリーズです。
カシミヤならでは、いや、カシミヤでもここまでの風合いの商品はそんなにあるもんじゃないと自負しています。
この天使シリーズを初めてトライしたのが1994年。カシミヤをライフワークにしていこうとハウスオブホワイトカシミアというブランドを立ち上げたときカシミヤでしかできないものを、ということで何回も試作して作り上げたものです。
これを最初に作っていただいたのが内田昭三さん。
内田さんは私が今まで30年以上ニットに携わってきた中で出会った最も優れた技術者の一人で、ニットの師匠と尊敬している人です。
今の日本ではほとんど編む人がいなくなってしまった細かい編地の12ゲージ、10ゲージのセーターを高い技術で丁寧に作ってくれるUTOの宝です。
天使は、簡単そうで奥が深い
天使シリーズは細い糸を太い針に掛けて編むので、かなり邪道で編むほうは大変なんですがそんな無謀なお願いをしてしまうのがUTOのずうずうしさ。またそんな邪道のお願いをきちんと商品にしてくれるのが内田さんの凄いところです。
この天使、引っ張りがちょっと強いと繊細なカシミヤの糸はすぐに切れてしまいます。又、手横機は編むときに適度の錘をつけて引っ張りながら編むんですが、編地が繊細なためにほとんど錘をつけられないんです。
そのために細心の注意を払いながら編み立てます。それも一定の強さで編むショールなどはまだいいんですが、セーターは編みながら成形するので、増し目や減らし目のとき細くて繊細な糸を慎重に、しかもリズムよく大胆に引っ張りながら編み目を移していくんですから熟練の技が必要なんです。
強度のある化学繊維や綿、引っ張りに強いウールの梳毛などの糸なら自動機でも編めるし、複雑な編地でもこんなに苦労しないんでしょう。
愛らしくふわふわと天を舞う天使をイメージのするこのセーターやマフラーを『天使』シリーズとは我ながらなかなかいいネーミングと思っています。
男女兼用のこの天使のマフラーを私も冬の間は毎日、何色かをとっかえひっかえ着用しています。そのうちの一本はもう10シーズンも首に巻いています。シーズン中に何回か手洗いしますし、扱いも荒っぽいので縦にのびてかなりくたびれてきましたがふんわり感は変わらず、首に当たる柔らかさがたまりません。
前の年に買っていただいたお客様が翌年も色違いを買って下さって、『軽くて気持ちいいよ』と、実際に着用していただいて良さを認めてくださった方からのリピートに嬉しさ倍増です。
天使のシリーズの中でもこのストールは、T版商品です。
UTOには天使がついているんですよ。