flowユーティーオーのニットができるまで
1 プログラミング
プログラミングには専門知識と時間が必要。プログラムが完成すれば何枚でも同じものをつくれますが、UTOでは、あなたのためにプログラミングをするのです。
2 編立て
ニット作りはほとんどが手仕事ですが、編みの工程は最新の機械で編み上げます。日本が世界に誇るニット編み機である島精機のコンピューター編み機を使用しています。
3 リンキング
編み上げたパーツ同士をつなぐ工程をリンキングと言います。伸び縮みする編み目の一つ一つを確実につなぎ合せるには熟練と根気が必要で、ニット製造の一番の特徴です。
4 仕上げ
紡績時に糸のなかに取り込まれたカシミヤのうぶげを、水に通して表に出すことでカシミヤ本来のふっくらした風合いに。手間と時間をかけ、自然乾燥で仕上げています。
Messageニットづくりにかける想い
子育てをしながらモノづくりの世界に飛び込み、がむしゃらに進んでここまで来ました。 前任の遠藤から教えられた「時代が変わっても本質のモノづくりの大切さは変わらない」 を胸に、若い職人たちと共に本物のモノづくりを続けていきます。「カシミヤといえば ユーティーオー」を目指し、岩手の地から皆さまへ私たちの自信作をお届けします。
CRAFTMAN’S FILE
UTOをつくる人
地元の熟練の職人が一枚一枚丁寧に編み仕立てております。
2011年の開設以来、地元の20代、30代の職人を雇用してきた岩手工場では、カシミヤの編み立てから
製品仕上げまで一貫生産を行える、100年後の日本の縫製産業を支える人材の育成を続けています。
一枚一枚丁寧に日本人職人が作り出すカシミヤニットを日本文化の一つとして、日本中はもちろん
世界の愛好者に届けたいと思っています。千枚、一万枚の中から貴方の元に行くのではなく、
貴方の為にみんなが力を合わせてお作りする、お洒落の御馳走を世界にお届けします。
工場長 / 玉澤 宏美 Hiromi Tamazawa
「私、UTOで働いているの!」と自信をもって言えるファクトリー
私は社会人になって初めてついた仕事がサービス業でした。UTOに入社して初めて“モノづくり” に携わったのですが、リンキングという作業を任され目の前の編みあがったパーツを一目一目合わせてひたすらミス無く仕上げることを目指していたように思います。しかし、経験を積む中でただひと通りの指示に従い商品を完成させるのではなく、職人としての研ぎ澄まされた「感覚」が非常に大切であると痛感しています。私は「UTOがつくるもの=いつまでも着ていられる上質」と自負しています。それを生み出すためにはソフトのプログラミング・編立て・リンキング・仕上げ・検品とどれも精密に職人として極めていなければならない工程です。その全てが自社で揃っているこの環境に感謝しつつ、「私、UTOで働いているの!」と皆が自信をもって言えるファクトリーにしていきたいと思います。
製造主任 / 舘下 愛美 Hidemi Tateshita
世界一のカシミヤニットのスペシャリストを目指して
2011年に岩手県北上市にファクトリーを開設以来、私は大好きなニットづくりに携わって きました。毎日のこととしてオーダーの依頼を受けた内容を確認、編立てのスケジュール作成、 管理、また繁忙期になればそれぞれの工程の作業に入り、スタッフと共に現場で業務をこなす目まぐるしい毎日ですがとても充実しています。 2014年からはふるさと納税の返礼品としてUTOのカシミヤニットが沢山のお客様に 触れていただけるようになり、同世代の若いスタッフも増え育成にも力を注いでいます。 私たちが心を込めて手掛けたニットをひとりでも多く喜んでくださることが何よりの励みとなり、「世界に一つの、そして世界一のカシミヤニットを作る」スペシャリストとなれるよう努力していきます。
編立て主任 / 髙橋 純 Jun Takahashi
常にカシミヤニットを着用してくださるお客様を思い浮かべて
ファクトリーでは主に編立て・検品・縮絨 (しゅくじゅう/カシミヤの風合いを決める大切な工程)という工程を担っています。なかでも、アフターケアとしてセーターの引っ掛けや虫食い穴をお直ししたり、新品のようにリフレッシュすることが特に好きな仕事の一つです。その理由は、UTOの製品を大切に長くご愛用いただいているお客様との「つながり」を感じられ、また職人としての励みになるからです。そして大変貴重なカシミヤの糸を大切に作り上げ、責任をもってお届けしたいと思っています。これからもお客様の顔を思い浮かべて少しでもお喜びいただけるよう日々自分の技術を磨きたいです。
リンキング・仕上げ担当 / 畠山 千晴 Chiharu Hatakeyama
“ものづくり”の楽しさ、達成感を常に味わえるUTOの仕事が大好きです!
地元北上の出身である私は、以前東京で洋服や靴下の販売をしていました。帰省で久しぶりに中・高の先輩である製造主任の舘下に会う機会があり、とても生き生きと働いている彼女の話を聞いて「職人になりたい!」と思ったのがUTOのファクトリーで働くきっかけでした。未経験から初めた仕事ですが、工程を一つ一つ覚え皆と連携して商品をつくるうちにとても達成感を味わいました。わが子を育てるような思いで日々商品に仕上げていくことがとても楽しみです。自身も子育てをしながらですが、子供にも誇れるようずっと大好きな “ものづくり“を続けていきたいと思います。
ミシン担当 / 八重樫 美奈子 Minako Yaegashi
仲間とていねいに作り上げること、その一員であることが嬉しいです!
私はUTOのファクトリーが地元にあることを知って転職し今に至りますが、ものを作るという作業に集中して向き合い、まさに夢中になれる環境を求めていた私には本当にぴったりでした。 職人たちの皆が常に真剣で、かつ楽しみながらもお互いを切磋琢磨できる環境があることも良い商品、ものづくりとなる要因だと思います。お客様の好みやサイズに合った、長く大切に着続けることが出来るカシミヤニットを仲間とていねいに作りあげる、その一員であることがとても嬉しいです。これからも共に頑張っていきたいと思います。
リンキング担当 / 内沢 莉奈 Rina Uchisawa
丁寧で且つスピード感のある仕事を
これまで縫製の仕事に携わり、“ものづくり” に携わりたいとUTOで働き始めて2年になります。初めてリンキングという作業を知り、慣れないながら今ではセーターをひとりで任されるまでになりました。一目一目をあわせる大変細かい作業を苦しいと感じることはありません。丁寧で且つスピード感のある仕事をできるようになりたいです。