カシミヤニットのカスタムオーダー UTO

sustainable-manufacturingカシミヤニット製品を通した、「無駄のない・持続可能性」の追求


素材は、地球に優しくなければならない
天然素材の「カシミヤ」

「天然素材」は「人にも地球環境にもやさしいもの作り」ができる、と考えています。

1992年の創業当時、まだSDGsという言葉が無かった頃から、「天然素材」を使ってもの作りをしてきました。
天然から供給される素材の温かみが好きであったのと、「自然と共存しながら原料を生産する人たち」に少しでも役に立てればと思っているからです。

「カシミヤ」は、牧民が放牧をしながら育てたカシミヤ山羊に生える冬の「うぶ毛」を、春になり抜け落ちる時期に採毛し、紡ぎ、セーターにし、廃棄後は自然に戻ります。

自然・動物に優しい循環から生まれ、着た後も自然に還る「カシミヤ」は「持続可能で地球に優しい天然の農畜産物」と言えますし、地球に優しいモノづくりの為に今後も「カシミヤ」素材を使用していきたいと思っています。




「セーター」はエコロジー
「成形編み」へのこだわり

「持続可能な消費と生産パターンを保持する」を目標とした、国連が提唱するSDGs【12】の「つくる責任、つかう責任」。

UTOの「成形編みのセーター」はこの目標にピッタリ当てはまると思います。
UTOが「セーター」にこだわりを持つことのひとつに「セーターはエコロジー」という考えがあります。

織物で作られる服(布帛)は、身頃、袖、襟、ポケットなど、パターン(型紙)に合わせてカットして縫い合わせることで形を作ります。その時にどうしてもカットロスが出ます。
カットしてパーツを作る、ニットの「カットソー」も同様です。

それに対して「成形編みのセーター」は、身頃・袖・襟などをパターン通りに編み、そのパーツを繋ぎ合わせて一枚のセーターを作るので、カットロスなどを出さず資源を有効利用できる服、であるところに魅力を感じています。





UTOのセーターの基本は「成形ニット」ですから、糸は基本的にはずーっと繋がっていますのでカットロスは出ません。
早く・安く・大量に作るのに向いている「カットソー」と比べ、「成形ニット(リンキング縫製)」は手間暇がかかりますが、縫い代の肌あたりがよく型崩れもしにくく、心地よく着られるのも魅力です。

カシミヤ原毛は厳しい自然から生まれた、神様からの贈り物です。一頭から約180gしか採れないほどとても希少で、そんな大事な自然の恵みを捨てるのはもったいないと思ってしまいます。

「希少な自然の資源を無駄なく大切に使い、心地よいセーターを届ける」為にも、これからも「成形編み」にこだわり作っていきたいと思います。





無駄を減らす「カスタムオーダー」

UTOでは、無駄の出ない「受注生産」で作っています。

大々的なショーを開催し、注文を得て、作り置きしてシーズンになって売り出す。人気の商品はすぐになくなり追加生産できず、売れない商品はバーゲンになって売り出されます。
ショーは新しいデザインを披露することで前年のファッションの服をあたかも「あれはもう古いので今年の商品を買ってください!」と言っているように感じます。

この「作り置き、売減らし、残品バーゲン」というサイクルが世界のファッションビジネスの現実で、毎年新しい商品を買ってもらうことで巨大なファッションビジネスは維持されてきました。
同じものを大量に作る為には「半年の時間」と「効率よく大量に作る」必要があります。最近は低コストと効率のいい大量生産を求めるあまりに、大量の残品が社会問題になっています。

売り場にも出してもらえず廃棄される膨大な量の新品の服があると聞くと、もったいないを通り越して悲しいとさえ感じます。

UTOのビジネスの基本は「オーダー」です。
お客様のご要望でお作りするので、一着も廃棄しません。

さらに、手間をかけても自分に心地よいサイズにオーダーできる「カスタムオーダー」でお作りしています。
「より心地よいニット」をお作りすることで、着る人の習慣が「前の洋服を簡単に廃棄し、新しいデザインを買う」流れから「一つのモノを長く着る」に変わり、社会の大量消費を防ぐ手助けになると信じています。




アフターケア

UTOのカシミヤニットは、職人たちが一枚一枚「愛情いっぱいで作った子ども」のような製品です。

だからこそ、お届けしたセーターを大切にしたい気持ちは職人も同じ。
職人みんなが「長く、気持ちよく着て欲しい」と心を込めて作っています。

そのような想いから、UTOでは「アフターケアサービス」を行っています。

穴を修繕する「リペア」、新品同様にきれいにする「リフレッシュ(毛玉とり~洗濯~仕上げ)」。
アフターケアを通じて「一着を大切にする愛情」が巡り続けることを願っています。