カシミヤニットのカスタムオーダー UTO

knowledgeカシミヤ・ニットのまめ知識

カシミヤと365日向き合っているわたしたちユーティーオーが、保管・お手入れ・ケア・洗い方・お直しなど、カシミヤとたのしく付き合う方法をお伝えします。

【カシミヤの故郷を訪ねて】人間はカシミヤを虐待していないのか?を確かめたい

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現地訪問に、私には一つ秘かな目的が有りました。それは「カシミヤの飼育や原毛収穫の中でカシミヤへの虐待がないか?」でした。それは、カシミヤを本業として世界一のカシミヤメーカーを目指すには、「カシミヤと人間は絶対にウィンウィンの関係でないといけないと思っていたからです。あり得ないと思いつつも、もし万が一人間がカシミヤを虐待してカシミヤのうぶ毛を得ていたら、本当に残念だけどカシミヤの仕事を諦めざるを得ないと覚悟していました。

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【いい加減が良い加減】ニットの寸法

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セーターをはじめニットの良さの最たるものは着心地の良さですね。それはニットの特徴であるループによる編地の伸び縮みにあります。織物は縦糸に横糸を織り込んでいくので横にも縦にも伸びませんね。この織地の組織によって服は安定して形が崩れないんですね。一方、ニットは編地がループなので体の動きに合わせて伸びたり縮んだりしますからとっても着心地が良いんですが、この着心地が良い利点が厄介な問題も持っているんです。それは寸法が定まりにくいということです。

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【UTO岩手工場のものづくり】愛情いっぱいのもの作り

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カシミヤニット作りなら世界でも他に負けないと自負するところがあります。それは日本の職人のまじめさ、器用さ、丁寧さにあります。四十年以上もこの業界にいて、日本はもちろん、香港や台湾・韓国、中国、最高峰と云われるイギリスやイタリアなどの多くの工場を訪れ、仕事をする機会に恵まれ、世界はおおよそどんなレベルかある程度は見聞することが出来たことは前職での大きな収穫でした。

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【ニットは大量生産】作り置き・売減らし・残品バーゲン・残品廃棄の罠

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大々的なショーを開催し注文を得て、作り置きしてシーズンになって売り出す。人気の商品はすぐになくなり追加生産は出来ません。売れない商品は当然バーゲンになります。ショーは新しいデザインを披露することで前年のファッションの服をあたかも「あれはもう古いので今年の商品を買ってください!」と言っているようです。

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【自社工場ならではのカスタムオーダー】お願いしたすべての工場で断られ、工場を作るはめに。結局オンリーワン企業に

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前にもお話しましたが、製品の良し悪しやブランドの信頼は「原材料と、もの作り」で決まると私は信じています。卸売りで創業した時から将来は、製販一体という企画・製造・販売が目標でしたので、自分たちのブランドとして納得のいく物づくりは必須でした。。。が、新参者で規模の小さいアパレルのオーダーはロットも小さく工場さんに相手にしてもらえませんでした。

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【”お洒落のご馳走”をお届けしたい】世界一のカシミヤニット企業を目指して

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カシミヤニットならUTOと、世界中から認められるメーカーを目指しています。そもそも世界から認められるカシミヤニットというのは何だろう?ニット事業での順位付けなんてありませんので、多くの同業者やお客様からこの分野では、世界で唯一とか世界で一番だと認めて頂けることだと思っています。

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【防虫の話】カシミヤニットの保管

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毎年、製品に穴が開いたというお直しの依頼がありますが、その半数近くが虫食いです。セーターがやられたということは一緒に入っていたウールのコートやスーツなどもやられている可能性は高いです。そんなときに限ってとっても気に入ってたセーターや思い出深いコートだったりするんですよね。

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【毛玉の話③】毛玉が出来たら

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毛玉を取ったらセーターが薄くなるのではとおっしゃる方もいらっしゃいますが毛玉を取る程度はセーターにとっては全く問題ありません。出来たら簡単な毛玉取り機を常備しておいて欲しいです。

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【カシミヤニットを長く着てほしい】カシミヤニットのお洗濯

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カシミヤはクリーニング代がかかるから敬遠するとおっしゃる人が案外多いですね。また、カシミヤは絶対にクリーニングと思い込んでいる人も多いようです。軽くてふわふわのカシミヤニットは繊細で高価だし、失敗して縮んだりするのが心配だからクリーニングに出すのは解らないでもありません。ですが、直接お会いした人には機会があるごとにご自分での手洗いをお勧めしています。手洗いと言っても洗濯機の手洗いモードで大丈夫です。これから説明するように洗ってあげると絶対に縮むことはありません。大事なカシミヤニットだからこそ自分で洗ってあげてください。

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【カシミヤの『染め』の話①】トップ・先染め

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カシミヤ以外の、綿(コットン)や一般にウールと言われる羊などの糸を作る順番は、糸に紡績をした後に染(糸染め)を行うのが普通ですが、カシミヤの場合は『わた』を染めた後に『紡績』します。これを『わた染め・先染め・トップ染め』などと言います。

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【世界のカシミヤの聖地】岩手県北上市から世界に発信

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2011年東日本大震災で大きな痛手を負った東北。表面は復興したかに見えるところもありますがまだまだ復興半ばだと感じます。そんな東北で、『岩手の北上には、お洒落で明るい世界に通用するカシミヤの会社があるんだよ』と言ってもらえる職場を作ることこそ希望で、それが地方創生の本髄だと思います。

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わたしが書いています

株式会社ユーティーオー宇土 寿和(うと としかず)

宇土 寿和

UTOの、宇土です。
「ライブラリー」の記事で、ウールの宝石と言われるカシミヤニットの魅力や特徴を知っていただき、より多くカシミヤ製品を手にとっていただく機会が増えれば幸いです。