【毛玉の話②】どうしたら毛玉(ピリング)が出来にくくなるの
毛玉のことを業界ではピリングと言いますが、毛玉とは名前のごとく糸に撚り込まれていない部分の繊維同士が絡まって玉になっている状態です。この毛玉ができる原因には主に『摩擦』と『絡まる』、2つの要因があります。
カシミヤと365日向き合っているわたしたちユーティーオーが、保管・お手入れ・ケア・洗い方・お直しなど、カシミヤとたのしく付き合う方法をお伝えします。
毛玉のことを業界ではピリングと言いますが、毛玉とは名前のごとく糸に撚り込まれていない部分の繊維同士が絡まって玉になっている状態です。この毛玉ができる原因には主に『摩擦』と『絡まる』、2つの要因があります。
毛玉のことを業界ではピリングと言いますが、毛玉とは名前のごとく糸に撚り込まれていない部分の繊維同士が絡まって玉になっている状態です。この毛玉ができる原因には主に『摩擦』と『絡まる』、2つの要因があります。
カシミヤはクリーニング代がかかるから敬遠するとおっしゃる人が案外多いですね。また、カシミヤは絶対にクリーニングと思い込んでいる人も多いようです。軽くてふわふわのカシミヤニットは繊細で高価だし、失敗して縮んだりするのが心配だからクリーニングに出すのは解らないでもありません。ですが、直接お会いした人には機会があるごとにご自分での手洗いをお勧めしています。手洗いと言っても洗濯機の手洗いモードで大丈夫です。これから説明するように洗ってあげると絶対に縮むことはありません。大事なカシミヤニットだからこそ自分で洗ってあげてください。
カシミヤの微妙な色合いはカシミヤの繊維の細さにあると言う話をしましたが、もう一つ驚くことがあります。これを知った時はかなり驚きそして感動しました。
カシミヤ山羊の色は個体差があり、白、グレイ、ブラウンなどの色のカシミヤがいます。これらの毛を生成りのまま使うこともありますがほとんどは何らかの色に染めることになります。
「カシミヤは繊細で良い色ですね!」と、皆さんが言ってくださいます。
カシミヤ以外の、綿(コットン)や一般にウールと言われる羊などの糸を作る順番は、糸に紡績をした後に染(糸染め)を行うのが普通ですが、カシミヤの場合は『わた』を染めた後に『紡績』します。これを『わた染め・先染め・トップ染め』などと言います。
2011年東日本大震災で大きな痛手を負った東北。表面は復興したかに見えるところもありますがまだまだ復興半ばだと感じます。そんな東北で、『岩手の北上には、お洒落で明るい世界に通用するカシミヤの会社があるんだよ』と言ってもらえる職場を作ることこそ希望で、それが地方創生の本髄だと思います。
UTOでご好評いただいているのが「お家でフィッティング」です。直接のお客様はもちろん、ネットでも、ふるさと納税でも好評です。カシミヤの一番の売りは「羽のように軽い」「とろけるように柔らかい」言葉や数字では表せない気持ち良さです。長年それを是非体感して頂きたいと思いめぐらしていました。
UTOカシミヤは岩手県北上市のふるさと納税の返礼品として好評を頂いています。2014年の秋、北上市商工部の部長さんから「北上市もふるさと納税を始めたのでカシミヤの商品を返礼品として出していただけませんか?」と提案を頂きました。
UTOは、2011年10月に山梨から岩手に工場を移転しました。当時東北地方は東日本大震災にみまわれた半年後の混乱状態で、比較的被害の少なかった北上市には沿岸部から600名近い方が避難して来られて厳しい生活を余儀なくされていました。
『天使のストール』は、手に取ったほとんどの人が『やわらかい!』『気持ちいい!』といってくださる、我がUTO自慢のシリーズです。カシミヤならでは、いや、カシミヤでもここまでの風合いの商品はそんなにあるもんじゃないと自負しています。この天使、初めてトライしたのが1994年ごろ。カシミヤをライフワークにしていこうとカシミヤでしかできないものを、ということで何回も試作して作り上げたものです。これを作っていただいたのが内田昭三さんという職人さんです。
カシミアの魅力はなんと言ってもあの暖かくふんわりとした柔らかさと軽さですね。なぜカシミアはあんなにふんわりと柔らかく暖かいんでしょうか?ちょっと堅い話で恐縮ですが、暖かさを保つには外の冷たい空気が我々の肌の熱を奪うのを防ぐことと、自分の体温を逃がさないことですが、その壁の役目をするのが、我々の着ている衣服なんです。
ウールの宝石と呼ばれるカシミヤは、中央アジアの高地に生息する山羊の仲間です。冬は零下30度にもなる極寒の地ですが、夏は逆に40度を超す気温の変化が激しい処です。
そんな厳しい冬を乗り切るために毛の間に軽くて暖かい産毛が生えるのですが、春になるとこのうぶ毛が自然に落ちて夏毛に生え変わります。このうぶ毛を人間が頂いてセーターに利用させてもらっているのですが、あの柔らかいうぶ毛を収穫する為にカシミヤを殺すことはもちろんいじめることもありません。人間とカシミヤはとってもいい共生の関係なのです。
UTOの天使のストールは名前の通り、軽くて柔らかく気持ちの良い、当社自慢の商品です。創業間もない1993年頃、職人さんと何度も何度も試編みして作り上げた商品なので愛着もひとしおです。以来、私の冬のマフラーはもっぱらこの天使のストール一本やりです。
ファッション業界は流通が長すぎると言われてきました。通常出来上がった製品は、工場から、商社、アパレル、小売店と渡り、ショーや宣伝などの経費をかけられて、製造費より流通経費が大きいという本末転倒の現象もみられます。
メイド・イン・ジャパンの製品とは。製造の主要な最終工程が日本で行われたものはメイド・イン・ジャパンと表記することになっています。カシミヤ原料の紡績糸が外国産でも日本で製造されたものはもちろんメイド・イン・ジャパンです。ですからカシミヤのように高価な原料の糸は大半が中国で大量に生産されたものと推測されます。
私たちUTOは、製品の真の価値は「原料ともの作り」と信じています。「一流の素材から一流の商品と二流の商品が生れるが、二流の素材からは二流の商品は生まれても決して一流の商品は生まれない」と言われます。もちろんもの作りでも同じことが言えます。「一流の素材と一流のもの作りが合わさって初めて一流の商品が生れる」ことは誰もが認めるところでしょう。『一流の素材と一流のもの作り』この二つが合わされなかったらその後にどんなに宣伝や売り方が優れていても一流の商品とは言えないと思います。