編みの話
セーターは通常、前身頃、後身頃、右袖、左袖と衿の5つのパーツを縫い合わせることで作られますが、このパーツを作るためのニット版型紙が『回数書』といわれるもので設計図のようなものです。
セーターは通常、前身頃、後身頃、右袖、左袖と衿の5つのパーツを縫い合わせることで作られますが、このパーツを作るためのニット版型紙が『回数書』といわれるもので設計図のようなものです。
ニットには沢山の編み地がありますが、基本は何と言っても天竺(てんじく)編みとゴム編みです。
業界では天竺といっていますが、天竺とはひら編みのことです。
タートルネックなどのかぶりのセーターを着るとき、この小さな丸いネックの開きが布帛だったら絶対に頭が入らないだろうなあと思うことはありませんか?
長年カシミヤを生業にしていて、実は心の奥で危惧していることがありました。 それは、『ひょっとしたらカシミヤは大事なうぶ毛を人間から強制的に獲られて、人間の犠牲になっているのではないか?』ということです。
UTO岩手工場では3台のコンピュータ制御の最新鋭編み機が活躍していますが、この編み機は今世の中に出回っているニットの柄のほとんどを編むことが出来る優れものです。
今回はゲージの話です。もちろん物差しや鉄道軌道のゲージの話ではありません。
このニットゲージを理解しているととっても便利です。
ワタに撚りをかけると糸になる。これが、紡ぐということになります。1gのワタを26メートルに紡ぐ、これが26番単糸です。(1/26と書きます)理論的には理解できますが、これを実際に人の手で紡ぐ人がいるのには驚きです
カシミヤの収穫は毎年春5月ごろ。カシミヤの毛が冬毛から夏毛に生え換わる頃に熊手のようなもの(もちろん先は尖っていません)で梳き採ります。冬毛はそのままにしていると自然に抜け落ちてしまいます。その前に人間が頂くんです。
半砂漠を超えて山を超えて内モンゴル自治区・阿拉善(アラシャン)までカシミヤ(カシミア)に会いに行った時の記録です。
繊維の染め方には3種類があります。「わた染め」「糸染め」「製品染め」です。ウールの宝石といわれるカシミヤは、わた染めです。わた染めは、上流の工程で染めるので「トップ染め」とも呼ばれます。糸を紡ぐに前に、まずワタの時点で染めるのです。先に染めるほど、失敗や在庫のリスクが高くなります。
牧民の杜さんご夫婦にカシミヤ(カシミア)の採毛するところを見せていただきました。
採毛・収穫されたカシミヤ(カシミア)が現地のプロたちの手によって世界最高峰のふわふわのカシミヤ素材になるまでの行程を体験いたしました。
ニットの良さはなんといっても、体の動きに合わせて伸び縮みする着心地の良さでしょう。そのニットの基本は手編み。愛情のこもった手編みのセーターに勝るものはないかもしれませんね。
「カシミヤ100%」でも昔は「ウール100%」という表示だった?
日本のウールの品質表示について解説いたします。
全ての原毛で「ニット」が作るれるという訳ではありません。
上部なニットのための糸を作るポイントを解説いたします。
ニットのセーターの厚さや見た目の違いの決めては「ゲージ」です。
ゲージとは何なのか解説いたします。