カシミヤニットのカスタムオーダー UTO

カシミヤの毛梳きは重労働だ

毛を梳く前のカシミヤは丸々しています

杜さんは無造作にカシミヤの角を捕まえて寝かせます。
『たまに暴れたりするので足だけは縛るんです』と笑っている。

ごろんと横になったカシミヤを頭の周りから梳き始める

梳き始めるとカシミヤはトロ~ンとした目で気持ちよさそう



ここに来るまで一番気になっていた事があります
それは
『人間はカシミヤを虐待していないか?』

人間はふわふわのカシミヤの毛を得られて良いことは当たり前だが
カシミヤを虐待して人間だけが良い思いをしているのだったら
カシミヤを生業にしてる僕は本当に気が重い

ひょっとしたらカシミヤを諦めるしかないか・・・。

今日
トロ~ンとした気持ちよさそうなカシミヤを見て
長年の心配がスッキリとなくなった。
あのシーンは忘れられない。





1頭を梳くのに約1時間ぐらいかかるので、
奥さんも一緒に梳き始める
二人だから30分ぐらいで
『一丁上がり!』

10時間、ひたすらカシミヤを梳いて一人約10頭
ひと月に約300頭
夫婦でだから600頭という訳にはいかないようだ
大体300頭前後が一家で管理できる目安のようだ。
この300頭が一家を支えている



杜さんに頂いた杜さん手作りのカシミヤ梳きの道具
熊手のようだがカシミヤへの愛情がしみ込んでいる
僕の宝物です!

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