カシミヤニットのカスタムオーダー UTO

スイスのグリンデルワルドに行きたい!

「旅行が好きで旅行屋になったんでしょう。本当の旅行は人様を案内するより自分で好きな処に行くことでしょ! うちの会社に入ったら自分の思った旅行ができるよ」という殺し文句で旅行屋からニット屋になってしまいました。

 

 スイスの中央部インターラーケンという街から登山電車に乗ってゴトゴトと約一時間、 スイスアルプスの名峰アイガーの麓の村、グリンデルワルドに着きます。旅行屋の時に五~六回訪れたスイスの大好きな村です。

ニット屋になって四十年経ちますが、あのグリンデルワルドには一回も行けていません。

 

 ファッション関係のツアーはイタリアとフランスを訪れる日程を作ることが多くありました。

 時間が詰まっていると飛行機で一っ飛びということもありましたが、ヨーロッパの街は土日はお店が開いてないことが多いしもちろん会社もやっていないので、貴重な旅行日程の土日の時間を過ごすのには、ヨーロッパの国際列車でアルプス越えをしてスイスアルプスの緑の村をお勧めしていました。

 せっかく スイスに行くのだからジュネーブ や チューリッヒのような大都会ではなく、 ハイジの舞台のような緑に覆われたグリンデルワルドのような村が旅の緊張感や疲れを癒してくれると思うからです。

 ヨーロッパカンタータという世界的な若者の音楽祭に参加した神戸の女性コーラスの生徒たちともここを訪れました。

 

 ヨーロッパ最高点のユングフラウヨッホに登ったりする醍醐味も味わえますが、夏でも真っ白な雪に覆われたアルプスの山々を背景に高山植物のお花畑をハイキングしたり緑の牧場でのんびり過ごすことは命の洗濯になります。

 何よりも自分が行きたいのが一番なのですが、提案して反対されたことは一度もありません。

 

 UTOを創業し三十年も経ちますが、自分の甲斐性がない為に海外旅行に行く余裕は全くありませんでした。会社を手伝ってくれている、カミさんもグリンデルワルドへは行ったことがあるので、「余裕が出来たらあのスイスのグリンデルワルドにゆっくり行きたいねと」、四十年以上も同じ話しをしてきました。

 

 温暖化の為か日本の夏の強烈な暑さのこの頃は特に思います、死ぬまでには何とか実現したいと。

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