フランスからのメール
パリのマレ地区にある本屋さんから
海外へ広がった東北支援フランス・パリの流行発信エリアとして名高いマレ地区の有名ギャラリー兼書店であるイヴォン・ランバート(Yvon Lambert: https://www.yvon-lambert.com/)にて、『UTOカシミヤ天使の栞』の取り扱いが始まりました。
UTOの東北復興への想いカシミヤ天使の栞は本業ではありませんが、当社が山梨から岩手に移転した2011年に東日本大震災が起こり、当時北上市には沿岸地域から避難されている方達が大勢苦しんでおられる現状に、新参者の企業市民として何かお役に立ちたいと始めたのが、『寄付』でした。
東北岩手の寒い冬を過ごすための灯油代の一部にでもなればとの思いと、少額だからこそ10年も20年も継続することが大事だと考えたのです。
その寄付金の原資はふるさと納税のカシミヤが一枚売れた毎に100円を寄付することにしましたが、小社としては少額しかできないので、当時、「UTOカシミヤの手触りだけでも実感してほしいということで始めたカシミヤ天使の栞を販売してその売り上げの一部の100円も寄付にしよう」ということにしました。
プラス、このカシミヤ天使の栞を美術館などのミュージアムショップでも販売してもらえれば寄付も増えるのではないかと考えたのです。
当社のウェブショップをはじめいくつかのミュージアムショップや書店で販売して頂いていて、この13年間で約400万円の寄付をすることが出来ています。
パリの切っ掛けは京都の有名書店京都の一乗寺に恵文社さんという本屋さんがあり、この栞の追加注文を毎月頂く程多大な協力を頂いている書店ですが、この恵文社一乗寺店さんは、イギリスの新聞社ガーディアン紙が、2010年7月に「The world’s10 best bookshops」と題して、世界で一番美しい本屋を発表し、 日本からも1店舗選ばれたお店なんです。
パリにあるイヴォン・ランバートのバイヤーのブルーノさんが旅行で来日されて、UTOのカシミヤ栞を恵文社一乗寺店で購入し、300円の栞が一枚売り上げごとに100円が東日本大震災の被災社に寄付されるという天使の栞の由来に賛同してパリの店で扱いたいと連絡を当社にくださったのです。
・イヴォン・ランバートについて
パリのアートシーンを代表するギャラリストであったイヴォン・ランバート(Yvon Lambert)は2017年にギャラリーを閉鎖後、観光地・流行発信地としても名高いパリのマレ地区に、ギャラリー、書店、出版社を一体化させたスペースをオープン。新進気鋭の才能や確立されたアーティストなどの作品を扱い、世界に向けて文化を発信しています。
先月の1月、50枚からスタートして半月も経たずに100枚の追加のオーダーが入り、今度は栞を作る方がおおわらわなんですが、これを機にフランス以外にも広がる様に知恵を絞りたいと思っています。
東日本大震災から13年、思いもかけず海を渡って海外でも支援の輪が広がることになりました。
今後も東北復興支援を風化させず、末長く継続していけるよう頑張ります。
本業のUTOのオーダーメイドが可能なカシミヤニットも、英国ロンドンの名店ハンツマンや豪州で屈指の歴史を誇るJ・Hカトラー等、海外高級紳士服店での取り扱いが決定し、アメリカやカナダとの商談も進んできました。これを機に日本の「ものづくり」を世界に発信していくことに力を注いでまいります。