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シュロス ホテル シュタインブルグ  ヴィルツブルグ・ドイツ

『ドイツ・ロマンチック街道の旅』。この頃ドイツの旅の案内書にはトップで紹介される人気の観光地ですね。
40年も前、『ヨーロッパ・古城と花と庭園と』というイタリア、ドイツ、オーストリア、フランス、イギリスの花や庭園を巡り歴史的な古城に泊まる3週間の旅を作ったのがロマンチック街道との関りあい初めでした。

今ではウンザリするほどの情報がありますが、当時は日本では殆ど知られていなくて、麻布のドイツ大使館(多分ドイツ観光局はまだ無かった)に通って情報収集をしました。日本からのグループ旅行は殆ど始めてということで文化部の人が大変喜んで色んな情報を本国から取り寄せてくれました。

ヴルツブルグ

ロマンチック街道の出発点のヴィルツブルグという街はフランクフルトから約一時間。
マイン河畔の大学の街で、シーボルトの生まれた街です。日本に西洋医学を教えてくれた恩人で日本人初の女医のおイネさんのお父さんですね。
彼はオランダ船で鎖国の日本に来ましたが、医者としてオランダ東インド会社に入社したれっきとしたドイツ人。

今回の、シュロス・シュタインブルグはそのヴルツブルグの街を見下ろす丘の上にあります。丘の斜面は一面のブドウ畑でドイツらしい質実剛健な要塞を思わせる石組みのお城で、今にも中世の騎士が出てきそうな雰囲気です。
と思いながら玄関を入るといきなり中世の全身甲冑の等身大の人形が門番のように迎えてくれます。やっぱり思うことは同じと合点です。

古城ホテルへ泊まる醍醐味は、普段は見学するだけのお城を体験できることでしょう。見ると泊まるは大違いです。
この城の傑作は部屋でした。
シングルルームでしたが、お風呂がベッドルームの三倍もある部屋。実はこの部屋は元々王様用のお風呂でベッドルームはなんと更衣室。他にも尖塔部分に作られた部屋は壁が半円形で窓は鉄砲を撃つ覗き穴という変り種の部屋もあり、皆でお部屋見学会して大笑い。

古城に泊まる旅ではとりどりの部屋の違いがツアーの醍醐味で面白がってもらうことがポイントです。

ホテルを旅する.jpg

暮れなずむマイン河と旧市街が足下に広がり、対岸の目の高さには世界遺産のマリレンボーが望まれます。川面からブドウ畑の上を吹き上がってくる風に吹かれながら、王様気取りで飲むワインは格別。
でも、こんな時、下戸の私はイマイチ格好がつきません。

こんな人のやらない旅ばっかり企画していました。 うと

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