ザ ノーフォーク ホテル ナイロビ・ケニア
第一回は、アフリカで最初に泊まった、印象深いザ・ノーフォーク ホテルです。
ザ・ノーフォーク ホテルは1904年創業、ナイロビで最も老舗のホテルです。
ナイロビ郊外、ロンドンの閑静な住宅街あたりを思わせるナイロビでも屈指の高級住宅街の中にあり木造低層の建物で、私が思い描いていたアフリカのホテルのイメージにぴったりのホテルでした。
香港、バンコク、カラチ、アディスアベバ経由。20時間以上の長旅で疲れ果てて降り立った初めてのアフリカ。ケニヤの首都ナイロビは夜でした。
空港から直行してチェックインしたザ・ノーフォーク ホテル。アフリカ初日は実感が全く沸かないまま疲れ果ててベッドに倒れこむように眠ってしまいました。
翌朝、美しい鳥達の歌声のモーニングコールで目を覚ましました。
あまりにもきれいな鳥の声なので、「BGM用に録音でもしたテープを流しているんだろう。いかにもアフリカ!という演出としてはまあまあのアイディアだけど、もう少しボリュウムを絞ってくれないかなぁ」、と寝ぼけ眼でベッドから抜け出し、明るくなった庭の方のカーテンを開くとゴルフ場のグリーンみたいに手入れの行き届いた美しい芝の庭が目に飛び込み、思わずオォーと声が出てしまいます。
緑の芝生の中に南国の木々と鮮やかな色彩の花が咲き乱れる庭。その庭の一角に人の背丈以上の大きな鳥小屋(こんな表現あるのかな)。そこから美しい鳥達の歌声が聞こえてくるんです。BGMとばっかり思っていたのは、本物の鳥の鳴き声だったんです。
小さな鳥で姿は地味なのに素晴らしい声です。椅子を引っ張り出してぼんやりと鳥の声を聴いてるとまさに南国のリゾートホテルです。ビックリするやら感動するやら。
自分は今素晴らしいホテルにいるんだと思うと、長旅の疲れも吹っ飛んでこのノーフォーク・ホテルをいっぺんに好きになってしまいました。