ふーみんママが映画になった
中華風家庭料理の店
UTOのある、東京南青山骨董通り。隣の隣の小原流会館の地下にある台湾風家庭料理のお店「ふーみん」はここら辺に勤める人なら知らない人はいないと思います。1996年と2002年にこの通信の南青山界隈でも紹介させて頂いたことがあります。
私が近所で創業した32年前にはありました。若い頃は社食みたいにほぼ毎日通っていました。客席からよく見える厨房の中で、料理人たちに混じってひときわ小柄な身体で不似合いなほど大きな中華鍋で奮闘している姿を見るのもご馳走でした。
味も量も抜群でたまに残すと「味どうだった?」と優しく聞いてくれる気遣い。個人的には定食の豚の角煮と梅干煮がいちばんですが日替わりの定食、中華丼、ふーみんソバ。はずれはありません。
人気店の定め。お昼は当然なことに並ぶんですがビルの地下一階ですから天気に左右されることはあまりありません。並ぶ人の為に椅子が用意してあり20人ほどは座って待てますがその後ろは立って並ぶことになります。
私は一時半以後に行って椅子に座れたら並んで待つようにしていますがそんな時間でもほぼ立って並んでいます。
実際の待ち時間は三十分もかからないのが殆どですが堪え性がなく「遠くから来た人に譲ろう」と独り言を言いながら結局諦める日が殆どですので、常連さんとは言えません。
30年以上も通っていますが、1時過ぎに行って誰も並んでいないことが2回ほどありました。「今日はどうしたの?」と、お店の人と笑ったことがあります。
厨房もサービスも気持ち良い活気があります。最近は殆ど斉さんを見かけることがなくなりましたが、3〜4年ほど前斉さんとお会いしたときに、お互いに「長いね!30年過ぎたもんね!」とねぎらい合ったことがあります。
そんな斉さんが映画になるのです。我がことのように嬉しくなります。
「キッチンから花束を」という題です。
これでまたお昼の行列が長くなる!でも、並ぶ甲斐はあります。
「青山へ行って、UTOさんには顔を出さなかったけど、教えてもらったふーみんでお昼食べました!」という輩も多いです。(笑)