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ゆりかもめの車窓から

南青山界隈からちょっと離れますが、東京へ来られる機会があったら是非一度体験して欲しいお勧めのスポットを紹介しましょう。 私としては『東京ならでは!』という、世界にも誇れる観光スポットだと思うのですが。(大げさか?)

旅が好きで、特に鉄道の旅が大好きで、旅行屋にまでなりいろんな所を旅しました。
鉄道の旅での一番の楽しみは車窓からの眺めです。
四季折々の自然の景観や、地域ごとに異なる家々の形や風俗、暮らしぶり等、一日中眺めていても飽きないし、テレビを見ているよりずっと面白いと思います。(俺だけか?)でもどちらかというとローカルの風景に惹かれます。そんな自然派の私ですが、このゆりかもめの車窓の眺めは大自然に勝るとも劣らない感動ものです。

ゆりかもめ汐留.jpg

鉄道好きの習性で列車に乗る時、本音は運転士のように一番前の席に立ちたいと思うんですが、子供のころは出来てもこの歳になると気が引けてなかなかできません。でもこのゆりかもめはそれが出来るんです。
遠隔操作の無人運転なので運転士がいなく、運転席の代わりに2人と1人掛けの座席が有るんです。その上、モノレールのように高所を走るので眺望が効きます。ここなら全然気兼ねせずに思いきり車窓が楽しめます。というよりそんな事を気にしないほどいい眺めが次々に現れます。
始発の新橋駅は折り返し運転なのでちょっと待ってでも是非一番前の特等席を確保してください。10分も待てば次の電車が来ます。

ゆりかもめ レインボーブリッヂ.jpg

新橋を出るといきなり汐留の超高層ビル群が迫ります。異次元の世界に入り込んだような強烈な印象で、正直、人工建造物の美しさにとても新鮮な気持ちになります。
汐留の高層ビル群を抜けると浜離宮と海が見えてきます。東京で海がこんなに近かったんだと再認識。小笠原や伊豆七島への桟橋のある、竹芝や日の出を過ぎるとレインボーブリッヂをループを通って渡りますので、居ながらにして360度、ぐるっと東京湾と東京の街を見せてくれます。渡ったところが若者に人気のスポットお台場海浜公園。そして南極観測船宗谷の船の科学。ヴィーナスフォートのある青海。ビッグサイトのある国際展示場正門。ここら辺りで引き返しても十分価値はあると思います。

日没の早い冬場なら夕日が沈み、群青が残る空の下、ライトアップされたレインボーブリッジや数知れない多くのビルに灯る明りの洪水は息をのむほど美しいです。世界中でもこれだけの車窓はなかなかないんじゃないかと思います。

今年、IFFの帰りに国際展示場正門から乗り合わせたイタリアから来たという若者は、『世界中を旅しているけど、こんなすごい眺めは経験がない』と、興奮してカメラのシャッターを切り通しでした。

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