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ツアーのホテルの予約が取れてません2

フィリピン4泊5日の社員旅行の添乗の出発当日空港で、ツアーの最終日以外マニラのホテルが取れていないことを告げられた私は針の莚に座った心境でマニラまでの4時間を過ごし一行はマニラに着きました。

 

 迎えの日本人の現地ガイドさんが到着後開口一番、「ホテルのオーバーブッキングのことは聞いています。私が観光と昼食へ向かうバスの中で事情を説明しますから、宇土さんは現地エージェントとホテル探しに行ってください」と言うことでツアーから離れました。

 現地事務所は、悪いのはホテル側と涼しい顔です。今さら責任を擦り合っていても始まらない、とにかくホテルを探さなければ。

 インバウンドの現地責任者がマニラで唯一確保できたというホテルへ。「あちゃ!」下町のふる~いホテルです。もし私がノーと言ったら「責任はプラザホテルにあるのでプラザの廊下で寝てもらうしかない」と脅かしといも言える発言です。今は寝るところが確保出来ただけでも幸いと悟りました。

 お客様には、観光の時ガイドさんが事情を説明してくださっていて私が思っていたより皆さん冷静で何とか今日はこのホテルに泊まることになりました。現地エージェントは最終日のプラザホテルが取れているのでそれまでここに泊まってほしいというのです。それはお客様に申し訳が立たない。私は何としてもフィリピンプラザに4泊泊まるよりいい旅を作ると心に決めました。

 

 翌日の観光はマニラの南のタガイタイという、日本の箱根や日光のような風光明媚な処。昼食はここの老舗で最高のリゾートホテルのタールビスターロッヂ。出来たらそこに泊まって海水浴を兼ねたリゾートツアーにして、最悪それがダメだったらこのホテルに泊まる計画を社長さんに話し了解をもらいました。

 この地区のリーダーと目星をつけたこの老舗ホテルの支配人にチップを弾んで協力してもらいました。まさにこの考えが的中でした。

 支配人が、自分のホテルで空いていて5人の女性陣が泊まれる2つのセミスィートと社長さん部屋を確保してくれて、支配人自ら近くの知人のリゾートホテルに電話をして男性陣が泊まる部屋を確保してくれました。しかも翌日の泊りも、ゴルフ場の中にある素敵なコテージをホテルの仲間に紹介してもらい部屋を確保出来、最終日の前日に予約の取れていたフィリピンプラザにチェックインすることが出来ました。

 当日のホテルが取れていないという大変なハプニングから始まったツアーでしたが、最後には皆さんがとっても喜んで下さり、翌年はハワイツアーをやっていただけることになりました。

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