岩手工場10周年
職人さんを求めて山梨から岩手へ
大好きなカシミヤを追求し、世界トップのブランドにしたい。その為には他の素材をすべて諦めてカシミヤに特化するしかない。
また、お客様にピッタリのサイズを好みの色のニットを短期間で作り提供したい。そんな世界でどこもやっていないことをやるにはどうすればいいか自分なりに研究し勉強しました。
結局、自分で工場を持つしか実現することはできないとわかり、無謀にも山梨で自社工場を始めたのが2005年でした。
後ろ盾のない貧乏会社では経済的に苦しいことばかりでした。中でも何ともできないのがリンキングというニット特有の縫製工程でした。 リンキングが泣き所で赤字が重なり工場を閉鎖する決心をした矢先に舞い込んできたのが岩手のリンキング職人の話でした。閉鎖するという工場の職人さんに山梨行きを勧めに北上に行ったのが転機でした。
潮目が変わった工場移転
岩手県北上市に移ってすぐに及川副市長さんが工場に来てくださいました。こんなちっぽけな工場に市役所の方、しかも副市長さんが歓迎と激励に来てくださるとは全くの想像外でした。
震災間もない東北。歓迎してくださっているこの地にお役に立ちたいけど、本当にお役に立てるのか全く自信がありませんでしたが、移ったのを機に今までのメイン販売先をブティックや百貨店、ОEМから一般のお客様に方向転換しました。
これを機に潮目が変わりました。岩手はラッキープレイスだったのです。
10周年の今では、北上市のふるさと納税の返礼品として喜んで頂き、市の増収にも少しはお役に立てていることに喜びと誇りを感じます。
社員一同、益々発展するよう努力いたします。
今後ともどうぞよろしくお願いします。