ダービーホテル グリンデルワルド・スイス
『スイスアルプスの雄大な自然を満喫したいけど、どこへ泊まったら良い?』とよく質問されました。
ジュネーブ?チューリッヒ?いえいえ、山での一番の楽しみは、冷たい朝の新鮮な空気で目覚めること。
又、深緑の中を散歩出来るのも至福の時間です。例え天気が悪くても。
せっかく泊まるんだったらアルプスの麓の街(村?)がお勧めです。と次のような処をお勧めします。
モンブランの麓のシャモニー。マッターホルンを眺めるツェルマット。そしてアイガーやユングフラウの基地のグリンデルワルド。
スイスのほぼ中央。インターラーケンから登山電車は一時間弱で海抜1、034メートルのグリンデルワルドに着きます。
ここは、ヴェッターホルンの岩山を背にして足元から緑の谷が広がります。緑の牧場には窓辺に可憐な花々が咲く山小屋風の建物が点在し、左手奥には真夏でも雪に覆われた大迫力のアイガーやユングフラウの岩山が聳え、『これぞスイス!というという風景』の村で、私の大好きな処です。
歴史的には日本人の槇有恒がアイガーに初登頂したときのベースもこの村、そして長野の安曇野(現在は松本市)とも姉妹都市で、日本にはなじみの村なのです。
最初にここを訪れたときに泊まったのが今回のダービーホテルで、グリンデルワルドの小さな駅舎の真ん前にあり、駅のホームまで前掛け姿のポーターが迎えてくれる、ツアーで利用するにはとっても便利なホテルです。
高級ホテルではありませんが何より気持ちがホットなホテルです。
私の添乗してるツアーではその月に誕生日を迎える人がいたら行程のどこかで、食事をするときにケーキとささやかな記念のプレゼントをお渡ししていました。
その時は8月の誕生日の人が2人いらっしゃいました。そこでホテルの人に、夕食の時にサプライズでお祝いをやりたいのでケーキをお願いしたら、夕食のデザートの時に感激の演出をしてくれました。
ダイニングの灯りを消して、ケーキに沢山のローソクを立てて、民族衣装の可愛い娘(オーナーの娘)さんが恭しく登場です。グループのメンバーはもちろん、泊まり合わせた人達も『ハッピバースデイ!』と一緒に歌ってくれて、本人たちには忘れられない誕生日が出来て大感激でした。また、プレゼントの白ワインの瓶には小さな野の花の冠がかけてありました。
私から相談されてすぐに何人かで牧場に花を摘みに行ってくれたそうです。『私たちも野の花が大好きですから。実は私達も楽しんでいるんですよ』と言ってくれました。
こんな心配りとお洒落心が世界中から観光客を呼ぶ秘訣と気づきました。もちろんチップも弾みました。