バリ ビーチ ホテル
1975年頃に泊まったホテルですが当時のバリは今の賑わいとはほど遠いアジアの秘境的な所でした。本格的なバリ観光の夜明け前です。
このホテルは今も健在ですが名前はインナ グランド バリビーチという名前に変わっています。バリのビーチには珍しく10階建ての高層です。
バリは風光を守るためにヤシの木の3~4倍までの高さしか認められないのですが、その規制が出来る前に建てられたホテルなんです。
このバリビーチ ホテルはインナ グランド バリビーチに名前が変わりましが、バリの観光の発展の足がかりとしてインドネシア政府が建てたもので、資金は日本の戦後賠償の資金で鹿島建設が建設したものです。
賛否は色々あると思いますが、現在のバリ観光の発展ぶりを見ると大成功のような気がします。
当時はバリ島で唯一と言える豪華ホテルでホテルの裏にゴルフコースがありました。強く印象に残っているのが、ここで生まれて初めてゴルフのクラブを握ったことです。お客様がゴルフをやりたいということで、添乗員の私が世話係としてご一緒にゴルフの真似事をすることになったのです。
始めてティーグランドに立って見様見まねでTアップされたボールを打つ。「ボールだけ見て!」というアドバイスに、ボールを見る事だけに集中してスイングしたら、なんと当たって前にまっすぐ飛んだのです!多分150ヤードぐらいまっすぐ飛んだのでみんなびっくりです。もちろんその後のスコアは散々でしたが初めてのこの一発だけは今でもよく覚えています。
今は卒業しましたが、その後20年間ぐらい嵌ってしまったゴルフは、バリがスタートでした。
バリから東京へはマニラ経由のガルーダインドネシア航空でした。 ボルネオを過ぎた辺りの上空で今まで経験したことのないエアーポケットに遭遇しました。
通路側の私の横をトレイを曳いて通りがかったスチュワーデス(キャビンアテンダント)さんとトレイがスーッと浮いたのです。びっくりしました!私はシートベルトをしていたのでおなかが締め付けられるだけだったのですがシートベルトをしていない隣に座っていた人たちは椅子の背もたれの上ぐらいまで浮いたのです。幸いスチュワーデスさんもあの重いトレイも元の通路に落ちてきて他にもけが人は出ませんでした。大騒ぎになりましたがすぐに乱気流を過ぎました。
以来、飛行機に乗って席にいる間は必ずずっと軽くでもシートベルトをしています。