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ホテル セント・フランシス  サンフランシスコ・USA

あるアメリカの知人に言わせると、サンフランシスコはアメリカの中でも最もアメリカらしくない街だそうです。
『シスコはヨーロッパみたい、だから大好きな街』というアメリカ人が多いのは、やっぱりヨーロッパへの憧れやノスタルジーを感じるんでしょうか?

今回紹介するホテル セント・フランシスは、20世紀の初めに建てられたサンフランシスコの名門中の名門ホテルです。なにせ昭和天皇やエリザベス女王など超VIPが泊まられるホテルなんです。

セントフランシス 前.jpg

そんな高級ホテルに泊まるチャンスを得たのは30年もの前の、今は亡き儀父母を案内して渡米した時です。
スポンサーつきだからこれ幸いと、『サンフランシスコの中心のユニオン広場の真前で何処へ行くにも便利で、安全で、清潔、ケーブルカーも前を走っているよ』と良いこと尽くめを言って、憧れのこのセント・フランシスをちゃっかり予約したからです。私の懐で泊まれるようなホテルではありません。

アメリカのホテルは、タワーリング・インフェルノのモデルになったハイアット・リーゼンシーの様な超近代的な造りの建物と、ヨーロッパの伝統的な造りの建物が頭に浮かびますが、名門ホテルはヨーロッパ風が圧倒的に多いようです。
セント・フランシスも古いレンガ壁の重厚な造りで、『英国の伝統を受け継ぐ、古き、良き、豊かなアメリカ』の代表という建物です。一歩足を踏み入れるとロンドンのホテルに来たような気持ちになります。

セントフランシス前のカーブルカー

大通りの真ん前がサンフランシスコの中心と言うべきユニオンスクエアー。
玄関前を頻繁にケーブルカーがガーガーと騒々しい音をたて、チンチンと鐘を鳴らしながら行き来しています。
急坂を登ったケーブルカーや車が躍り場のような平地にかかると見えなくなって、また登りにかかると姿を現します。サンフランシスコならではの映画で見たワンシーンです。
サンフランシスコに来たならこのケーブルカーに乗らないわけにはいきません。
フィッシャマンズワーフへはこのケーブルカー一本でいけます。

古い方の本館に泊まりたかったんですが、残念ながら高層の新館の部屋でした。
しかしここからの眺めはバツグンでした。
サンフランシスコの街が一望でき、オークランドまで見渡せます。驚きの発見は、見下ろしたひょろひょろと伸びたあっちこっちのビルの屋上で日光浴をしている人の多いこと。いかにもアメリカらしいと変なところで感心してしまいました。

義父母にはセールス・トークどおり満足してもらえたし、私にとっては棚ぼたのホテルで、亡き義父母との思いで深いホテルです。

セントフランシス宿泊カード

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