柏悦酒店 銀川(インチョワン)寧夏回族自治区・中国
早朝出発した北京は風が強く、黄砂で2~300メートル先は霞んで見えないぐらいでしたが、その北京からさらに西の内陸に向かって飛行機で約2時間、黄砂の発生源に近い銀川の街も風が強く黄沙で白く覆われていました。
寧夏回族自治区の州都、銀川市は人口180万人のこの街は黄河中流域で水も豊富で豊かな地です。
17階建ての柏悦酒店はこの街一番の高層建築で、いわゆる国際級ホテルです。
街の人はパーク・ボヨ~ンと発音しています。谷啓のボヨ~ンを思い出して笑ってしまいました。
柏悦酒店はダブルベッドルーム、1泊朝食付きで460元也。
日本円にすると約7000円でした。日本のビジネスホテルと変わらないけど、日本の10分の1と言われる物価に直すと7万円也!それこそラグジュアリーホテルです。日本での出張だったら僕のような貧乏人の泊まるようなクラスではない。客のほとんどが外国人か沿海州辺りの大企業のお偉いさんのようです。
宿泊した1220号室はかなり大きなダブルベッドがデーンと鎮座し、バスルームはガラス張り、アメニティも充実して、壁に液晶の薄型TVが備わって寝たまま見れるし、CNNまで入ります。
このホテルで最も印象的だったのが朝食。洋食、中華、飲み物、果物、スィーツがずらりと勢ぞろい。料理人さんもいて客の要望に応じてラーメンや卵料理をその場で作ってくれて、まさに高級リゾートホテルのようでした。
こんなにご馳走が並んでいても貧食に慣れている身として、食べられるのはいつものトーストに卵と野菜サラダとヨーグルト。目だけで十分満腹でした。
初めての街で何よりの楽しみは朝の散歩。朝6時、明るさは日本とそんなに変わらない。けっこう肌寒い中を男3人、中山公園から寧夏省立体育館と公会堂の間を抜け銀川一の繁華街を通り玉皇門までで約1時間。
玉皇門の横の通りの100メートルぐらいが朝の露天で大賑わい。今日の散歩の一番の目的がここのバザールでした。
それにしても凄い混雑です。通りの両側に露天が並び、呼び込みの声がけたたましい。銀川は砂漠の街と勝手に思い込んでいたので野菜をはじめ果物、乾物、乳製品、肉、魚など生鮮食品をはじめ豊富な食材にビックリです。
回族のお兄ちゃんが焼いていた直径20センチぐらいのパンのようなものにひき肉をはさんで焼いていた奴がとっても美味しそうでした。思わず『一つください』と言いそうでしたが、『今から朝食だし、あれを持って歩いたら手がべとべとになってしまう』と止めましたが、後になって、『あれ、食べてみたらよかった』といまだに心残りです。