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オールドフェイスフル イン  イエローストーン・USA

今回のホテルは、大自然のど真ん中のホテルです。今から約100年も前の1904年に建てられた世界一大きなログハウスのホテルとして、アメリカ人の自然派の人達が憧れるホテルで、まさに『西部開拓時代のホテルを旅する』にぴったりのホテルです。

このホテルがあるのは、世界で最初に国立公園に指定されたアメリカの北西部にある、イエローストーンナショナルパークの中です。
約一時間おきに十メートルも熱湯を吹き上げるイエローストーンのハイライトと言うべき大間欠泉、オールドフェイスフルの真前にあるホテルで、このホテルが広大なイエローストーンの中心といっても過言ではないでしょう。

オールドフェイスフル

イエローストーンが州の大部分を占めるワイオミング州、その州都がシャイアン。南のゲートタウンがジャクソン。こんな名前を聞いただけでも西部劇ファンには幌馬車や二挺拳銃のカウボーイが思い浮かんでしまう。アメリカ西部開拓の原点が残る処です。

大自然の中で悠々と草を食むバイソンの群れや、落差百メートルを超えるイエローストーン滝。いずれもイエローストーンの有名なビューポイントですが、このホテル自体がそれらにも決して引けを取らないイエローストーンの財産でしょう。
自然に調和したオールドフェイスフルインの建物は、人工物でありながらも決して自然を損なうものではなく、美のセンスや知恵で共存する事は可能という事を教えてくれます。

木製の重い扉を押してロビーに入ると、オペラハウスの中を思わせる壮大な空間が迎えてくれます。
四階まで吹き抜ける巨大な石組みのマントルピース。そのマントルピースが舞台で、ロビーがアリーナで、周りを一階から四階までボックスシートのテラスが囲んでいるようです。その空間がすべて木組みです。
巨大な米松で作られた空間は天然の木材から作られたとは想像もつかないほど大きな空間です。

オールドフェイスフル内観

四階のテラスから強大なマントルピースとロビーの人達を見下ろしながら、自分が馬か駅馬車にでも乗ってきたような気分で、あまりの居心地のよさに、十枚近い絵葉書を書いた覚えがあります。

アメリカの西部開拓時代のフロンティアスピリッツを今に伝える貴重な遺産ホテルです。

オールドフェスフル

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