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ザ・ ロイヤル ハワアイアン  ホノルル・USA

旅行屋に成り立ての頃のハワイのイメージは、ワイキキの浜辺に建つピンクのホテルとダイアモンドヘッドでした。1970年に初めてハワイに行った時のホテルはカピオラニ公園に隣接するクィーン・カピオラニホテルでしたが、ひととおりの観光を終えて、最初に飛んでいったのが憧れのピンクパレス、1927年創業のザ・ロイヤルハワイアンでした。

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恩師の塩田先生のホテル学の授業で、『一流のホテルは一流の宝庫、まず訪れて雰囲気に触れて、お茶の一杯でも飲んでサービスを体験しなさい。余裕があったら実際に泊まってみなさい』を早速『お茶で』実行した懐かしいホテルです。
その時の印象は、貧乏人にとってはリゾートと言うより宮殿という形容がぴったりで、にぎやかなカラカウア大通りからホテルの敷地に一歩踏み込むと、静寂と格調の高い空気が流れ若造を黙らせる大人の世界がありました。

何年か後、実際に泊まってみると部屋の広さや機能としては、シェラトンやハイアットリージェンシー等、周りの近代的なホテルの方がずっと優れています。重厚だけど部屋や廊下は狭かったり、照明も全体的に暗いし、不便な点も多くあります。でも、近代的に完璧に管理された快適な空間もいいけどちょっと不便な点に格式が感じられます。それが南海の楽園時代のクラシックホテルの良さであり、醍醐味でもあります。

ザ・ロイヤルハワイアンと周りのホテルの違いは、歴史や建物の違いもさることながら、一番の違いは客層でしょう。ちょっと年寄り臭い気もするけど、ホテルの持つ雰囲気を察知するんでしょうか声高でうるさい日本人やアメリカ人もここではおとなしい様子です。狭いワイキキで、ある程度の広さの庭を持っているのも、このロイヤルハワイアンと、隣のサーフライダーぐらいでしょう。そんなに広い庭ではないけどここワイキキでは貴重な緑の空間は最高の贅沢でしょう。

ロイヤルハワイアンの朝食.jpg

この、ザ・ロイヤルハワイアンで私の絶対にお勧めなのが、ワイキキの浜辺に向かったレストランでの朝食です。
プライベートビーチを前に、ダイアモンドヘッドを望む絶好のロケーションで、コナ・コーヒの香りが漂いお皿の触れ合う音やアローハの挨拶で始まるウキウキした一日が始じまるロイヤルハワイアンでの朝食。これぞハワイ!を実感。

朝の遅いリゾートの朝、7時ごろならそんなに混み合うこともなく、べらぼーな値段ではありませんので、泊まっていなくても一度試す価値は十分に有りですよ。

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