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タジマハール ホテル  ムンバイ・インド

インドのボンベイはムンバイと名前が変わりましたが、かつては英国のインド支配の中心地で、東インド会社のインド本社が置かれた商業の街。ヨーロッパ的な建物が並ぶインド最大の街で、日本で言えばさしずめ大阪でしょうか。

街中は人人人。車の騒音や呼び込みの甲高い声。香辛料の混じった特有な臭い。インド特有な暑さ。エネルギーに満ちた街で、のんびりしているのは牛だけ。
インドに嵌まる人の殆どがこの、人の発するパワーと人間臭さにあるようです。

タジマハール

港の玄関にパリの凱旋門を思わせるインド門が聳えています。
ボンベイに来た人が必ず訪れるボンベイ一の名所と言っていいでしょう。
そのインド門の真ん前にマハラジャの宮殿を思わせる堂々とした建物がタジマハール・ホテルです。1903年に建てられたといいますから100年以上経っているんですね。インド門より古いんです。

ホテルに一歩足を踏み入れて最初に驚かされるのが、ドームになっている吹き抜けの空間の明るさと天井の高いこと。建物の中と思えないくらいに大きく、人が小さく見えます。
靴が沈みそうになる赤い絨毯。チーク材をふんだんに使った荘厳な内装と金色の装飾。お香ともスパイスとも思える独特の匂い。
インドのスケールの大きさと奥の深さを実感させるホテルです。

驚いたことに、ホテルの入り口に縄が張り巡らされている周りを大勢の地元の人たちがぐるりと取り巻いているんです。
まるでグラミーショーに出席するスターを見物に来たような感覚です。
ドアマンに『何事か?』と尋ねると、『毎日のことです』とこともなげに答えます。
こんな光景が毎日繰り広げられているそうですが、みられるこっちはそんな経験はありませんから戸惑ってしまいます。
本来はみられるに相応しい人達が泊まっているんでしょう。ただ私みたいに貧乏人の若造が目的でないことは確かですが。
なぜなら私はインド航空のエンジントラブルで全額航空会社持ちで泊まることになったんですから。

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