1994.6 ホテル選びの楽しみ
* カシミアおやじのたわごと *
生来の旅好きのためか、出張などはあまり苦にならない方です。お店に伺うと「遠くまでわざわざ」と言って頂くんですが、こちは遠いほど喜んでいるケースが多いんです。それに会社でお会いするよりご自分のお店でノビノビと仕事をされている処でお話を伺うこ方が良い話が聴けるようで楽しみです。
でも、なかなか出張に出られずに残念です。スミマセン。
仕事の仕方は人それぞれ。出張の際、仕事以外で楽しみを作ることは、仕事のメリハリをつけるためにも意義のあることと思います。もちろん仕事に支障があるようでは駄目ですが。
旅行屋のころからずっと続けているのが、出張に出たら自分への投資のために、良いホテルに泊まって勉強すること。我々庶民ではなかなか直に一流のものを体験するチャンスが少ないので、毎泊は無理でも三泊に一泊ぐらいはその地の一流ホテルに泊まって、一流の雰囲気、サービス、建物、インテリア等々。その場に自分を置いて、体験することは貴重で自分への投資だと思います。本来なら、全額自分で負担するところを、会社から交通費や宿泊の補助をしてもらうんだから、少々宿泊代を負担するぐらいでこんな体験ができるチャンスはそうそうありません。
恩師の塩田正志先生に言われたことは、「シティホテルを勉強するときは、一番良いホテルの一番安い部屋、食事は外」。そしてゆくゆくは、「一流ホテルに似合う人間になりなさい」でした。
よく雑誌などで、部屋の広さやサービスやグレード等を特集したりランク付けしていますが、良いホテルを体験していると、それに頼らなくてもこのホテルが本物か上げ底か、なんとなく解ってくるような気がします。
少ない経験の中でも、印象に残っているのが、パリのオテルリッツ。ここは勉強になるというより感動でした。それにこの時は足が地に着いていませんでした。外国では迎賓館の変わりになっているホテルも多く、ウィーンのインペリアルホテルに泊まったときは、エジプトの無きサダト大統領が泊まっておられて二階の全フロアーが貸し切りでした。
他にも、インドのボンベイあるタジマハールホテル。ケニアの首都ナイロビのノーフォークホテル等々。思い出深いホテルがいっぱいあります。
国内では、京都の都ホテル。ここを定宿に出来たら何日間の出張でもいいと思います。
名古屋のナゴヤキャッスル。ここの最上階のレストランで名古屋城と向かい合っての朝御飯。これだけでこのホテルに泊まった甲斐はありますヨ。残念ながらお城側にシングルはありません。
思った以上に嬉しかったのが、長野のホテル長野国際会館。岡崎のオーワホテル。大阪日航ホテル等は、いっぺんにファンになってしまいました。
自分の主観と偏見で、好きなホテルを見つけるのは勉強というより楽しいものです。
良かったら、みなさんのお勧めのホテルを教えてください。