1994.6 夢のカナディアンロッキー
* カシミアおやじのたわごと *
旅行屋だった1970年代。カナダの航空会社のカナディアンパシフィック(CP)の営業の方が持ってきてくれたカナダのパッケージ旅行のパンフレットに、深い緑の森の中に建つキャッスルホテルを見た時の衝撃は今でも忘れられません。この写真が、カナディアンロッキーとの最初の出会いでした。
雄大な岩山の頂き、深い針葉樹の森。その中に中世を思わせる緑の屋根に煉瓦の館。まさにお城。これがキャッスルホテルのバンフスプリングスホテルでした。この時に、「絶対にこのホテルに泊まるぞ!」と秘かに誓いました。
1881年、カナダ太平洋横断鉄道(CP)を開通させた、ウイリアム コーネリアス バーンフォーンが言った有名な言葉。「美しい風景は輸出出来ない。ならば、人を輸入しよう」というキャッチフレーズを掲げて世界中からカナディアンロッキーに観光客を呼びました。1888年バンフスプリングスホテルが開業、2年後の1890年にシャトー・レイクルイーズがオープン。カナディアンロッキー観光の幕開けでした。
初めてあのバンフスプリングホテルの絵のパンフレットを見てから約30年が過ぎ、ロスからメキシコシティとアカプルコへ行って、バハマ、キーウェスト、そして東海岸のワシントン、ニューヨーク、シカゴと一月以上アメリカを巡ってイエローストーンから最後に辿り着いたカナディアンロッキーのバンフ。
バンフと言ってもこのバンフスプリングスホテルが目的でした。お金も残り少なくなってきたがなんとしてものこのバンフスプリングスには泊まりたいと有り金を叩いて泊まりました。長年の念願が叶いました。その上、幸運にもゴルフプレイまで実現し下手なゴルフもマリーンレイクでの釣りも経験しました。
やっぱり願うものですね。