＊　カシミアおやじのたわごと　＊ 

コンピュータウイルスに感染したことはありますか？

霞ヶ関の官庁のコンピュータが攻撃されたり、アメリカ国防総省のコンピュータに入り込まれたとか物騒な話を聴くことがありますがまさかこんな個人がそんな騒ぎに巻き込まれてしまうなんて考えても見ませんでした。

 ６月のある日、メールを送ろうとしたらエラー表示がでてメールが送れないんです。

どうしたのかな？と思いながらも、このパソコンは度々フリーズしてしまいますのでまた機嫌が悪いのかなと思って何回もトライしても繋がらないんです。

仕方なくプロバイダーに連絡すると、エラー番号でこのパソコンにはいっているウイルスソフトが原因だから一度外してもう一度接続してください。ということです。

機械オンチの私としては以前、このウイルスソフトを入れるときに大いに苦労したことが頭をよぎります。

ウイルスソフトの説明書を引っ張り出して何とかソフトを外そうとしますが、説明書通りにやってもダメです。ソフトメーカーのシマンテックのカスタマーセンターに連絡しようと電話をするんですがずっと話中で全然繋がりません。

結局午後いっぱいやっても繋がらず５時過ぎたら、終了したから明日電話しろという。

翌日、もう今日は絶対に解決しないと仕事が出来ないと思っているところに友人のキミタダ君から電話がかかってきました。

彼は年下ながら３年前大前研一主催のアタッカーズ・ビジネススクールの同期でコンピュータ関係のベンチャー企業を立ち上げているプロなんです。

『宇土さんのパソコン、ひょっとするとウイルスに感染してませんか？チェックしたほうが良いですよ』という。

エェッツ！！！まさか？？？・・・。

それが原因でウイルスソフトが影響されて動かないんか？

ウイルスなら他の人に迷惑かかるかも知れないと思うと焦ってきます。

暫くしたらある大企業の知人から電話が入りました。

『宇土さんから届いたメールがウイルスに汚染されているので会社に入る処で消去した』という連絡が入っているということです。良かったぁ！やっぱり一流企業は入り口でしっかりガードされているんだな。

でも最悪の事態になったかも・・・。私のメールアドレスのリストにウイルスが次々と送り出されているに違いありません。とにかくメール接続を切って一刻も早く皆に連絡しなければ。

 『来ていたよ！ウイルスソフトが対応してたんで削除した！』、『来てないよ！大変だね、わざわざ有難う！』、『もし届いたら添付は絶対開けないでね！』

アァ良かった！でも中には電話が通じない人がいるんです。やきもきします。

携帯で皆に電話。

やっと繋がったシマンテックによると、まずどんなウイルスに感染しているか調べる。その為にはシマンテックのホームページからスキャンソフトをダウンロードし、ウイルスを突き止めて、その後もう一度ウイルスに対応するソフトをダウンロードする。

この間にも誰かに迷惑を掛けているかもと思うと焦りまくりです。

ダウンロードがなかなか上手くいかずキミタダ君に電話すると、僕の様子を察して『行きましょうか？』といってくれる。すかさず『お願い！！』、地獄に仏です。

 待つ間に電話していると、『開けちゃいました』とうとう一人犠牲者が出たんです。

『でも大丈夫、対応できますから』と明るく応えてくれて安心するやら､申し訳ないやら。

重～い気分です。

 一時間後、キミタダ君がホイホイと来て、『じゃ、やりましょうか』と早速取り掛かってくれました。

自分の所に届いたウイルスを調べてそれに対応するソフトをすでにダウンロードしてきてくれたんです。ナント心強いことか。

かくして、作業を始めて約一時間後私のパソコンは完全に復旧して、その他変な所はないか全てチェックしてくれたんです。

通じたメールでリスト全員に気をつけてメールを打ちます。『何とか間に合ってくれ！』と祈る気持ちです。

 翌日、メールを開けると２０件近いメールがズラーッと並んでいます。

『久しぶり！』とか『来てた、来てた。捨てたから心配しないで！』『わざわざありがとう』

の返事。アメリカの甥は久しぶりに長い文章の近況報告の返事をくれました。

『削除する時はどきどきしました』という返事をもらって、『そうだよなぁ､同情するやら安心するやら。

例の一件以外は何とか事なきを得たようです。

 今回はつくづく、痛い思いをして思い知るおろかな自分を知りました。

早速、プロバイダーのウイルス撃退サービスに入ります。そんなサービスが無かったらプロバイダーを変えるし、いつも言われているバックアップも取らなきゃ。

皆さん、本当にお騒がせしてスミマセンでした！

そして、キミタダ君ホントウに有難う。