UTO(株式会社ユーティーオー)

キャメロン・イン キャメロンハイランド・マレーシア

 1970年の半ば頃、小学校の頃から蝶の研究者になりたい夢が心の隅に残っていた旅行屋の頃です。
 喫茶店で蝶仲間と、夢の海外での蝶採集の話で盛り上がっていました。そのころの海外の蝶の聖地は、台湾の捕里(プーリ)、マレーシアのキャメロンハイランド、南米のアマゾン川流域でした。

 当時旅行屋だった私が、海外添乗の合間にタイやシンガポール等で網を振った話をして、日本の図鑑には載っていない蝶を採集した話をしたのを機に話が盛り上がり、「是非、海外に連れてってよ!」「添乗員付きならどこでも行きたい!」と「行くしかない!」と、瓢箪から駒の話が実現することになりました。


 
 クアラルンプールで1泊し、レンタカーを借りてキャメロンハイランドへ。強烈な太陽の下を2時間ぐらい走った処で凄いスコールに遭遇。前が見えないような豪雨にしばし路肩に車を止めて待機。そして雨が上がった道路には強烈な太陽で湯気が立ち上り一面の霧状態。経験したこともない熱帯の自然に度肝を抜かれました。

 キャメロンハイランドは日本で言ったら軽井沢のような処。暑さに弱いイギリス人が避暑地として開発した高原リゾートです。緑のゴルフ場に英国調のホテル。そんなハイソには見向きもしないで蝶に突進。
 「蝶王」という看板の店に入り、自称「蝶王」のおじさんにガイドをお願いしました。1日10米ドルだったと思います。贅沢にも自分たちだけで雇ったガイド付きの蝶の採集。日本ではお目にかかれない多くの蝶を採集した夢のような2日間でした。いい大人がワクワクドキドキしながら蝶を追いかける様を想い出すと、今では自分でもちょっと笑える光景です。

 自称「蝶王」のおじさんに紹介してもらったキャメロン・インは、こじんまりした平屋の英国スタイルの、ホテルというよりペンションのような宿でした。いまネットで検索しても出てこないので廃業してしまったかもしれません。
 値段を聞いてびっくり、「マレーシアドルで4ドル!」「間違いじゃないの?5百円もしないの!?」。前日のクアラルンプールヒルトンはツインでUS120ドル、それが当然と思っていたので嬉しい驚きでした。
 シャワーしかなく、お湯も出ませんでしたが外は暑いので全然気にもならず、「だって!5百円しないんだよ!」とみんなで笑って済ませた楽しいホテルでした。

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