カシミヤニットのカスタムオーダー UTO

1998.11 世界の地名の呼び方 

* カシミアおやじのたわごと *

  以前、ローマからフィレンツェに向かう列車の中で乗り合わせたアメリカ人と話をしていたら、日本の教育を再評価する機会がありました。

 「これから何処へ行くんですか?」と尋ねたら、そのアメリカ人は、「ズーリック」と答えてくれました。「ズーリック」って、何処だろうと思いました。Zurich とカミに書いてくれたので、私が「あぁ、チューリッヒね」と言ったら、「ドイツ語ではそう言うよね」と言われてしまいました。

 こちらはドイツ語なんてサラサラできませんから、ちょっと驚きです。それから話題が地名の事になりました。

 アメリカ人が英語読みでズーリック、エイスン、ジェネバ、フローレンス。と言っても現地の人には通じないことがあるそうです。我々日本人は地理の時間に、チューリッヒ、アテネ、ジュネーブ、フィレンツェと教わっていますが、これは各々の地名の読み方は、ドイツ語、ギリシャ語、フランス語、イタリア語で地名を発音しているんです。だからカタカナ言葉であっても現地の人にはなんとか通じるんですね。

 この現地の言葉をそのまま発音する方法に、アメリカ人も「凄い凄い」の連発でした。日本の教育も捨てたもんじゃないですね。

  一方、同じ地名の呼び方に凄く不満な点もあります。

 それは発音とイントネーションです。活字しかなかった昔では仕方がないと思いますが、ラジオやテレビでの報道は何とかならないものかと思います。

 日本人のアナウンサーが「ワシントンからお伝えしました」などと話していますね。

ワシントン。シンにアクセントのある我々の普通の話し方ですが、実はこの発音がアメリカ人には通じないんです。アメリカ人は、ワにアクセントで、ゥ・ワッシントンンと発音しています。それならばゥ・ワッシントンと毎回言ってくれれば良いものを。わざわざ日本語読みのワシントンと発音するので、てっきりアメリカ人に通じると思ってしまいますよね。

 自分では英語で話しているつもりなのに、通じない時ほど情けなく頭にくることはありません。実際の私の体験です。

  TBSのアナウンサーさん!ジョージア州オオガスタよりのマスターズ・ゴルフトーナメント。

 現地のオオガスタの人に「そこ何処だ」言われてしまいましたよ。ォ・ガァスタとちゃんと言ってください!現地にいる貴方は知っているんでしょ。

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