2019.8 素敵な「えんじゅの並木道」は、お掃除が大変
みゆき通りのえんじゅ
当社があるのは南青山骨董通りで、一本東の通りがみゆき通りです。骨董通りとみゆき通りの間がほぼ南青山5丁目です。骨董通りは片側2車線の比較的広い通りにお店が並ぶ通りですが、街路樹がなく電柱がむき出しで歩きにくい残念な通りです。
一方南青山5丁目と4丁目の境を通るみゆき通りは片側1車線の狭い通りですが、お洒落なブランドのお店が並び、えんじゅ(槐)の並木道が素敵な私の大好きな通りです。
みゆき通りの由来は、天皇陛下が明治神宮に参拝されるときに、ここを通り青山トンネルを抜けて皇居に戻られるルートを想定して「御幸通り」となったと聴きました。長い間赤坂に抜ける青山トンネルが未開通だったのでいつの間には立ち消えになり、名前だけが残ったようです。現在は開通しています。
みゆき通りの樹はえんじゅで、槐と書きます。中国北部の原産で排気ガスなどに強いので街路樹として植えられているようです。
マメ科のこの木は夏には萩の花のようなたくさんの白い花が次々と咲き、2~3週間ぐらい楽しめます。この間花が咲いては散り咲いては散りのくりかえしです。最盛期には樹全体が白く見えるぐらい華やかです。
当然樹の下は落ちた白い花弁で真っ白。見ている分にはとっても素敵なのですが、お掃除する人は大変です。桜のように薄い花びらが一斉に散ってすぐに土と馴染むのなら楽でしょうが、なにせ分厚いマメ科の花が2~3週間もぽろぽろと散り歩道は真っ白ですのでお店の前を毎朝お掃き掃除しないととっても目立ちます。毎朝お掃除をされている人が気の毒になってしまいます。
秋になると今度は枝豆のようにさやになった沢山の実が落ちます。晩秋には葉が落ちます。小さな葉が特徴でもあるので、散る葉は凄い量です。この時期の早朝も、落ちた葉っぱの掃除が大変です。掃除がされたお店と済ませていないお店がはっきり差が付きます。
街路樹はプラタナスやマロニエのような大きな葉の木が多くの処でみられますが、このえんじゅの並木を見ていると花弁や葉数の少ない樹木が選ばれる訳が納得できます。
所どころ弱って枯れたえんじゅの後に常緑のクロガネモチが植えられています。えんじゅに懲りたので次はクロガネモチの樹なんでしょうね。
2019.8.20 うと