1993.8 楽しくチャレンジ!英会話
* カシミアおやじのたわごと *
ファッションとは関係ない話ですが、以前、海外旅行の添乗員をやっていた頃、「英語が出来て良いですね」と度々いわれました。でも英語には全く自信はありませんでした。自信があったら旅行屋ではなく通訳とか他の職業を選んでいたと思います。
「英語には自信が無いけど、意思を通じさせる会話なら結構自信ありですよ」と、よく言っていました。
会話の目的は、相手と意思を通じさせることですよね。何も相手と議論するわけではなし。またスラスラと喋って相手を感心させるのが目的でもなし。ましてや日本人に聴かせるわけでもなし。
そこでまずは、自分が話すこと。相手の言うことはあまり聴いても解らないんですから、こっちの知っている単語で聴いてもらう。しかもトツトツと。
一番いけないのは、文章を頭の中で作って、そこだけスラスラと話すこと。これは誤解の元ですよ。また、片言で通じるところが楽しいんですよね。
例えば、ホテルのカウンターに行きルームプリーズと言って、9/7~9とメモに書いたら、この人は9月7日から9日まで泊まりたいんだなあ、と百パーセントのホテルマンは思います。それ以外には考えられません。$?と書けば、いくらですか?(何ドルですか?)と質問していることに違いありません。
筆談も立派な会話。話した英単語はルームプリーズだけです。それにローマ数字は世界共通ですから何語にもなります。アイウォンツも、メイアイも、リザベイションも、もちろん文法も要りません。私たちが普段使う日本語の文法も、普段はメチャクチャだと思いませんか?
実際、絶対に英語でなければならない単語は、会話の中ではそんなに多くないと思います。これはフランス語でもイタリア語もでもスワヒリ語でも何語でも共通だと思います。実際私がこの方法で世界中を巡っていたのですから。
トツトツ会話がイチバン。下手な会話ほど気持ちは通じると信じています。