2001.1 ぎっくり腰
* カシミアおやじのたわごと *
ちゃんとした医学用語かどうかは知りませんが結構ユウモラスな名前ですよね。ビックリ腰とは違うんですよね。ぎくっとするからぎっくり腰なんでしょうか?
2000年の瀬も押し迫って、銀行で支払いも済ませ今年一年何とか終わりました。会社に帰ってホッとしながら机に向かっているとき、ちょっと体の向きを変えた拍子にズーンと重い痛みが腰に来ました。一瞬、あれっ!と思うんですが椅子から立ち上がれません。
普段から腰痛持ちですので、時々痛い時がありますが、いつもしばらくすると痛みが引いて姿勢を変えると動くことは出来ます。が、今回は痛みが全く引きません。息が詰まるほどの痛みで腰が立たないんです。『やっちゃった!』。これぞ正真正銘のぎっくり腰でしょう。 それにしてもしてもなんと良いタイミングでしょう。今年のすべての仕事を終えてそれこそ明日からというか今から正月休みです。といってもどうやって家に帰るか!
そろりそろり、腰をかばいながら時間をかけて会社を閉めました。類人猿やホンダのロボットのアシモ君みたいに前かがみになりながら歩くと何とか歩けます。休み休みいつもより相当の時間をかけて何とか家までたどり着きました。
以来、正月中、座椅子に貼り付け状態で、姿勢を変えたり、起き上がったりするたびにイテテエ、アイッテテ。くしゃみや咳をするたびにビビビビーっと痛みが走ります。どうも老人くさくて、かっこ悪くて、同情や哀れみを誘うような病状ではありません。
ぎっくり腰は、原因がどうも勇ましくないんですね。くしゃみした拍子とか、スポーツでも厳しい局面でなく転がっているボールを拾った時とか、ベッドに寝ていて起き上がろうとした途端にやっちゃった取引先の社長の話など、笑ってしまう話ばかりで、本人以外はいまいち悲壮感がないんです。僕もその話を聞いた時に笑ってしまいましたから。
最初は心配していた、カミさんも、だんだん快方に向かって来ると、湿布を付けてくれながらもだんだん荒っぽくなり、『普段からあわて者で気を付けていないからよ』などと同情心もどんどん薄らいでいきます。『座っててなったんだから気を付けようがないでしょ!』と口の中でぶつぶつ言っても、我が家ではいつも怪我の患者は僕だけ、カミさんは不死身なのでなんとも口答えのしようがありません。
癖にならないように気を付けましょう。と、言っても気を付けようがないんですよね。