カシミヤニットのカスタムオーダー UTO

2008.10  世界一のカシミヤに挑戦

* カシミアおやじのたわごと *

 『カシミヤに関しては日本一、と自他共に認め、創業335年を迎える三越として、アラシャンで獲れた世界一のカシミヤで、世界でも例を見ないニットのカスタムオーダーをやりたいので是非協力して欲しい』、というお話を持ってきて頂いたのは三越百貨店商品本部の石井さんと田村さんで、昨年の秋のことでした。

  『これが実現したら、それこそ世界一のセーターが出来るゾ!』と、カシミヤのUTOとしては願ったり叶ったりのお話。二つ返事でお受けしました。

   そのときに石井さんが持参されたのがアラシャンの糸で、『エェツ!アラシャン100%ですか?』と聞いてしまいました。その時紹介されたのが、その糸を手配されたリシンドージャパンという会社でした。

 カシミヤは巷で混率問題が出るほど魑魅魍魎がばっこする世界で本当に信頼する人と取引しないと後々とんでもないことが起こりかねないのがこの世界なんです。ましてやUTOはカシミヤが主体ですから問題が起こると倒産の危機までなりかねないので慎重に慎重にお話を伺います。お話をお聴きすると3人とも業界では超ベテランの面々でとても信頼のおける人たちでした。

 カシミヤの関係の日本人として始めて現地の阿拉善に行って、カシミヤの原毛の収穫から糸が出来上がるまでを確かめ、カシミヤの毛の収穫から製品までトレーサビリティが分る物づくりを実現しようということになりました。

 実際に現地を訪れたのは三越の松本さんとリシンドーの3名。カメラマンの伊藤さんと私の総勢6名。

  可愛い阿拉善のカシミヤ達に会えたのはもちろんですが、中国の紡績工場の実情を見ることが出来とても大きな成果が得られ、また驚きでした。

 工場の大きさと清潔で近代的な設備。そして何よりも驚いたのが誰もが知っていたヨーロッパの超一流ブランドの糸や原料がここの製品と分り、『なぁんだ、VもMもLの原料もここから行ってるんだ!』と妙に納得。でも今回のアラシャン100%の原料を使った企画は、それらのブランドを上回る原料を使うことを確認出来てみんな大満足。皆の意気がおおいに盛り上がりました。

  これを期に、UTOでは、ユーティーオー・アラシャン(UTO ALASHAN)ブランドを秋からスタートします。一度、手にとって世界一の肌触りを確かめてください。

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