2016.11 大病
結婚してもう40年以上過ぎました。僕の人生の一番の当りはカミさんだと思っています。
この貧乏会社を必死に支えてくれているカミさんですが、結婚以来、2日間寝込んだことは今まで2回しかありません。全くの不死身なんです。
我が家では病院といえばもっぱら僕のほうですが、あまり内科系の深刻な病気はありません。風邪程度はしょっちゅうですが、他は、腰痛とぎっくり腰、骨折、尿管結石という痛い事ばかりです。
10月20日過ぎ頃、そのカミさんが、夕方からお腹が痛いと言い出しました。云わなかったけど以前から痛かったと言います。その夜はお腹が痛いといて何回か起きている様子でしたが、翌朝ひどい血便で仰天しました。
土曜日といえども急を要することで病院に駆け込んで診てもらいますが、すぐに大きな病院へと言うことで、三田の済生会中央病院を紹介されました。救急車を呼びましょうか?と言われても、「TAXIで行きます」というカミさんを乗せて駆け込みました。
診断の結果は腸重積、そしてその大腸の奥に癌があるということで青ざめました。
即、入院で「詳しく調べてみないと」と、言うことです。今まで40年以上も病院知らずで過ごしたカミさんの入院でまんじりともしない夜でした。子供のいない43年間の夫婦は、お互いになくてはならない存在で、人生そのものだったと自覚します。
以来一週間、義姉がほぼ毎日病院に通い付っきりで面倒をみてくれました。こんな時男はおろおろするばかりで全く役に立ちません。一人暮らしになった男はかえって病人と付添い人に気を使われるだけで足手まといの存在と自覚します。
手術当日も先生にご挨拶する程度で、足手まといになると追い返され、仕事にはならないと思いながらも会社に出てオロオロしながら結果を待つばかり。
5時間近い手術が終わり、「無事終わって、先生も成功したとおっしゃっている」という義姉からの電話に力が抜けるような安心感でした。
不幸中の幸いとはよく言ったもので、大腸の腸重積で緊急入院して検査をしたことで癌が見つかり、それもステージ2という本当にぎりぎりのタイミングで手術をすることが出来たことは幸運としか思えません。手術で腸重積の痛みもなくなればそれこそ一石二鳥です。早く復帰して、あれこれ指図する様子を見たいものです。それにしても、担当の先生を始め病院のみなさん、義姉や妹、改めて感謝感謝です。