ホテル サーフライダー ホノルル・USA
ワイキキのカラカウア通りを歩いていると、ひと際エレガントな白いホテル。ワイキキのクィーンと言われるホテル サーフライダーです。隣りがピンクのロイヤルハワイアン、こっちが白のサーフライダー。 ロイヤルとクイーンが並んでいます。
旅行屋で頑張っていた1970年代の中ころ、あるファッションメーカーの社内旅行でこのサーフライダーに泊まりました。今の豪華な建物に衣更えする前ですが、当時もワイキキの名門ホテルにふさわしいエレガントな良い雰囲気のホテルでした。
ハワイは二回目のこのグループは先回は新しい建物のワイキキ・リージェントに泊まったので、古き良き時代のリゾート気分を味わってもらいたいと、白いコロニースタイルの建物のホテルのサーフライダーをお勧めしました。
天井には大きな羽根の扇風機が回る、南海の楽園の舞台にふさわしい古きよき時代を一番残し、ワイキキの中で自前の庭でワイキキビーチを前にハワイアンショウーを出来るはほんの一握りのホテルです。これなら絶対喜んでもらえると自信をもって選んだホテルでした。
大方の社員には好評。特に女性には大好評でしたが、古いタイプのエアコンでは冷え方が足りないんです。この会社の社長さんは大の暑がりでガンガンに冷えないとダメなんです。僕なんかは一緒の部屋に居ると寒くなって震えてしまうほどが好みなんです。
カラカウア通りをはさんで右向かいが近代的な超高層ホテルのハイアットリージェンシー・ワイキキがあり、昼間ショッピングに行ったときに設備の新しさが気に入ったらしく、こっちに代えてくれと言い出すんです。もちろんツアーですから、日本を出発する前からきちんと決めてありますので今になって変更することは不可能です。丁重に事情を説明して納得してもらったんですが、今度は私と同室の幹事の経理部長さんが承知しないんです。
はじめの頃は『こんな伝統的なホテルは良いねェ』などと好意的だったのに、社長さんがこのホテルを気に入っていないのを知ると嫌いになってきたらしく、一緒の部屋に居る間中ねちねちと細かいことを言い出します。いつもは添乗員は一人部屋なんですがこのときはこの経理部長さんと一緒の部屋割りになってしまったんです。
いつまでもくずぐず云われたら我慢が出来ず喧嘩になりそうと思って他の社員の部屋に泊めてもらいました。
それにしてもサーフライダーはラグジュアリなホテルになりましたね。今だったらあんな騒動は起きないはずですが、、、。