カシミヤニットのカスタムオーダー UTO

パラダイスロッヂ  レイクルィーズ・カナダ

 旅行が好きで、海外旅行の会社に就職した時から、夢だったカナディアンロッキーに行けたのが10年目の1980年でした。

 憧れだったバンフスプリングスホテルには泊まることが出来たけど予算を使い果たし第二志望のシャトーレイクルィーズはあきらめて案内所でこのパラダイスロッヂを紹介してもらいましたが、予想以上の大正解のホテルでした。

 ロッヂと云っても日本で言われるような素朴な山小屋の感じは全くなく、太い木を使った豪華な内装の自然派ホテルです。

 滞在客は、カナディアンロッキーの大自然の中で森林浴をしながらのんびり散歩したり、険しい岩山を眺めたり、読書したりして過ごす滞在型で山小屋というよりリゾートホテル。

 せわしい日本人の私にとって、滞在しているみなさんがとても余裕があって、贅沢な時間の使い方をする人たちで、「西洋人はこんな休暇を過ごすのか?」と、とても羨ましい思いをしたホテルでした。

 ここで生まれて初めてジャグージーを体験しました。温めの湯でバブルを浴びながらカナディアンロッキーの山と森を眺めながらの最高の時間を過ごしましたが、日本人にしては水着で楽しむ露天風呂感覚でしょう。

 ここレイクルィーズでは苦い思い出が一つあります。

 カナダに来る前はバハマやマイアミ、ワシントン、ニューヨークを巡る車の旅で、3日に一回は洗濯の日に決めていました。

 アメリカやカナダは街中にコインランドリーが必ず有りとっても重宝していました。レイクルィーズはその洗濯日に当たっていました。

 良いお天気でとっても気持ちのいい日で、乾燥までノータッチで洗濯出来るので、ありったけの洗濯物をランドリーにぶち込んで、寝転んで読書タイム。のんびり過ごしていました。

 洗濯も終わり乾いた洗濯物をとりだすと、下着からパンツまで真っ赤で、ビックリです!

 不覚にも、ニューヨークで「安い!」と、云って3ドル99セントで買った赤いTシャツが色落ちして、すべての洗濯物に移染してしまったのです。

 仕方がないので、もう一度Tシャツを抜いて洗い直しましたが、それでもピンク!

 今ではそんなことはないのでしょうが、日本では考えられないような堅牢度のいい加減さを実体験しましたが、繊維業界にいる今では、この染色堅牢度のことは貴重な経験でした。

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