ホテル ミラージュ ラスベガス・USA
アメリカを旅して感心したことの一つが、人を楽しませることで多くの人の生活を成り立たせる、いわゆる観光産業が発達していることでした。その横綱がラスベガスでしょう。
華氏100度(摂氏約40度)を超えることも稀ではない暑く乾ききった砂漠の街、ラスベガス。言うまでもない全米一のギャンブルの街、改め現在は世界一のコンベンションシティ。
何せ砂漠のここは年中いいお天気が請け合いですし、いつも世界的なショーをやっていて、グレードの高いステージや客室が揃っているのでどんな大きなコンベンションの主催者でも安心して開催できます。
ラスベガスのホテルはお客を呼び込むための『楽しい、驚かし』の競争です。もちろん今回のミラージュも他のホテルに負けないように、『楽しい驚かし』に、生活や人生を掛けています。
チェックインでフロントに行くと、カウンターの後ろの壁にまず驚かされます。フロントの後ろの壁の一面が水槽になっていて色鮮やかな熱帯魚が優雅に泳いでいます。その水槽は長さが10メートル以上もある水族館顔負けの超ロング水槽です。ここはネバダの砂漠ではなく、カリブ海のリゾートにも来たような気分にさせてくれます。
部屋に続く熱帯の屋内ジャングルを通り抜けると広大なカジノが待ち受けて、ギャンブル好きには、ここで足を止めずにエレベーターに行くには大変な努力が必要です。
このミラージュをはじめ、ラスベガスのホテル宿泊料金は一流と言えどビックリするほど安いと思います。でもほとんどの人がルームチャージ以上のお金をカジノで落としているのは確かでしょう。
もう一つミラージュには『楽しい驚かし』があります。よくクイズ番組で出題されるボルケーのです。
ホテル正面に作られた築山にパームツリーが植えられ、周りは池で火山島を表現しています。約一時間に一回、その火山が噴火します。火と煙で音でかなりの迫力です。
これを見物に周りのホテルから続々と見物人が集まってきます。パフォーマンスが終わるとカジノと言う遊び場で見物料を落とさせる算段です。
こんな楽しい驚かしのために世界中から集まってくる。子供だましとか、バカバカしいと言ってしまえばそれまでですが、ここにいる間だけでもそれに嵌ってしまえば、それなりに楽しい時間を過ごせるホテルです。