カシミヤおやじの青山・表参道界隈の三十年 (4)
何時の事やら、骨董通りの電柱の地中化
骨董通りを歩く機会があれば通りに面したビルの上の階を注目して見て下さい。三階辺りから上の階が五メートルぐらい後に下がっていて下がった面は一応に揃っているのが解ると思います。これは、この通りを拡張する計画があり、実行されるときには下の出っ張りはすべて削られる約束になっているからです。と、二〇〇五年の通信で「南青山骨董通りの道路計画」と題して書きました。
当時の東京都建設局のサイトではこの拡張工事の目的は『電線類を地中化して安全な歩行空間を作るのと、骨董通りの渋滞を解消させる為』と言うことで、平成十四年~十九年に三十九億円をかけて建設するという風に書いてありました。
渋滞解消はどうか分かりませんが、電信柱が無くなって並木道になったら良い通りになるでしょうね。どんな通りになるか楽しみです。でもそれで四十億円もかかるというのもちょっと驚きです。また完成が平成十九年ということでしたが一向に工事が始まる気配がありません。
当社UTOの入るたつむら青山は十三階建て一九七二年築です。すぐ近くの小原流会館は一九七五年、お隣のニッカビルは一九八二年築です。この様子から推測すると、五〇年も前から計画されていたようで、私が来た三十年前には大きなビルはすでにセットバックしていました。また、骨董通り入り口の三棟のビルは最近出来ましたがすでにセットバックして建てられています。
表参道はもちろんみゆき通りまでは地中化しています。東京都の予算などの優先順位の問題かもしれないけど、何時になったら骨董通りの電柱の地中化は出来るんだろうと思います。
骨董通りは日本人はもちろん外国からの観光客も多く訪れています。東京の中でも外からのお客様が多い処なのでもう少し見栄えの良いよそ行きの景観であっても良いのではないかと思います。
写真を撮ると電柱だらけです。古き良き昭和をうたっている処ではなく新しいファッション通りが売りな処ですから、早く電柱の地中化をお願いしたいものです。