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岡本太郎記念館

ここから歩いて一分のすぐ近くですが、ここメゾン青南へ引っ越す前のオフィス(バックボーンハウス)の窓の下は渋谷行きの南青山六丁目のバス停でした。
反対側は比較的低層の緑の多い住宅が広がり、遠くは新宿・赤坂界隈の高層ビル群が望め、なかなかの眺めでした。足下に三つの丸身をおびた波のような屋根が見え、ここが芸術は爆発だ!の岡本太郎記念館です。もともと岡本太郎の自宅兼アトリエです。

私が青山通りの紀ノ国屋の近くに始めて『旅行屋の事務所』を開いたのが1974年の今から40年近くまえ。以来この界隈との縁が続きますが、以前は岡本太郎さんを何回も見かけました。
岡本太郎さんが亡くなったのは1996年84歳。それまで戦後ずっとここに住んでおられたそうですから時々姿を見かけたのも頷けます。
この界隈は有名人やタレントの方などよく見かけますが、皆さん一応に目立たないようにしているようですが、岡本太郎さんのあの風貌はすぐ気がつきました。

岡本太郎記念館.jpg

記念館の入り口にピース・オブ・ケークという天井が高く記念館の庭を眺められる明るいカフェがあります。息抜きにはもってこいです。
仕事で頭が詰まった時、たまに気分転換にここへ行くことがあります。

始めて記念館の中に入って、岡本太郎の『びっくり目玉』の強烈な個性の絵や彫刻に当てられ、その後は仕事にはならなくなったことがあり、それ以来記念館の中には殆ど入らずカフェどまりで、庭を眺めるぐらいです。
この庭には大きなバナナが植えられ、彫刻の試作やレプリカが所狭しと置かれています。その中に沢山の角の生えた鐘があります。ちょうど田舎の火の見櫓に有る半鐘ぐらいの大きさです。

岡本太郎とげとげの鐘.jpg

8千万円?!?!

随分前のことですが『何でも鑑定団』に、ここにもある沢山の角が生えた釣鐘が出ていました。石原東京都知事が持っているものらしく息子の石原正純氏が出品したものでした。
すぐに、あそこに(岡本太郎記念館)にある『あの鐘だ!』と気付きました。
と言うのも、ここへ行ったとき庭にあるこの鐘をたたいたことがあったからです。

この鐘のいきさつを館長さん(館長の夫人もお亡くなりになってしまいました)が説明されていましたが、何よりあの鐘の評価が八千万円!と言うことでびっくりしたことを覚えています。
今もあの鐘が庭先に置いてありますが。あの値段を聞いて以来、『大丈夫かなぁ??誰も持っていかないんだろうか?』と貧乏人の私は心配しています。

岡本太郎 太陽顔.jpg

岡本太郎 半分顔.jpg

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