カシミヤニットのカスタムオーダー UTO

リサイクルカシミヤセーターを作りたい

捨てられないカシミヤをよみがえらせる

軽くて暖かいお気にいりのカシミヤニット。

 決してお安くないし、買うときには結構勇気を出して買っただけに大事に大事に着用しますね。正直他の素材のニットとは扱いが違います。

 そんなカシミヤですがお気に入りのニットほど着用の頻度が多くなり、染みや虫食いや経年劣化での色褪せなどの着古した感で殆ど着る機会がなくなったカシミヤだけどなかなか捨てる気になれないですね。

 という私も、自分の会社で作ったという愛着もあるし、長い間着れば着るほど自分に馴染んできて体の一部みたいに馴染んでいるので手離せず、自宅では肘に穴の開いたカーデガンを愛用しています。もったいないより捨てる気になりません(笑)。

 

 古くなったUTОのカシミヤをもう一度甦らせられないだろうかと長年考えていました。世界でトップのカシミヤ原料にこだわって作って来た製品だからこそなんとか甦らせたい。

 リサイクルカシミヤの希望や夢をお話ししたり計画するのは簡単で楽しいのですが、いざ実行に移すとなると大変なことだと気づきます。

 

 まず、最低200枚ぐらいのセーターを集めなければなりません。下手をすれば新品より高くなる可能性もあるし、どこかのメディアとコラボするとか、、、。色々考えあぐねているそんな折、UTОのカシミヤ製品をご愛用して頂いているお客様から「使い古してもう着ないUTОのカシミヤがあるけど断捨離する気にならないからリサイクルできないか?」という連絡を頂きました。

 一番難しいのがセーターを集めることですから、捨てられないというお客様が他にもいらっしゃるだろう、時間がかかってもいいから実行しようと決めました。

 

 カシミヤをリサイクルする方法は、製品をワタに戻す(反毛)ことから始まります。UTОのカシミヤ製品でしたら最高級の原料と解っていますが、それでもワタに戻すと繊維が切断されて短くなるので繊維の長いカシミヤ100%のバージンのワタを足して繊維長を確保して紡績します。

 バージンのワタを足して紡績してもいつもUTОの使っていた平均繊維長までは甦らないので通常より太い糸になり、いつもの12ゲージではなく厚めの7ゲージのセーターになるはずです。

 

 提供して下さった皆さんの色んな色が混じった他にない魅力的なニットが出来ると思います。その甦ったリサイクルセーターを皆様に販売するつもりです。カシミヤ製品を寄付してくださった方にはお礼の意味も込めて30%オフの特別価格で販売することも予定しています。

 

 着なくなったUTOカシミヤニットが有りましたら是非ご協力ください。

 大変心苦しいのですが、カシミヤ100%でもUTOの製品に限らせて頂きます。

 

 夢のような企画ですが、なんとか成功させて甦ったカシミヤを一緒に着れたらいいなぁ!と思っています。

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