カシミヤニットのカスタムオーダー UTO

岩手工場は移転しました

北上市内の旧黒岩小学校へ

 UTOが山梨から岩手の堅川目に移転して来たときから北上市にお世話になっています。工場最初のお客様は及川副市長さんで、こんな小さな工場でもきちんと歓迎してくださることに感動した、素敵な出会いから始まりました。
 UTOカシミヤをふるさと納税に提供していることもあり北上市とは常々意見交換をさせて頂いていて、堅川目の元工場長の遠藤さんの自宅前の15坪で3名で始まり、ここが手狭になり商工部の島津さんに江釣子の物件を紹介されました。80坪の物件と駐車場に「こんな広い処で?」と贅沢過ぎる広
さに躊躇しました。
 現在12~3名になり、ふるさと納税も毎年2億円前後の寄付を頂けるようになりあの広すぎると感じた工場も手狭になり適地を探していました。また、現在お借りしてる工場の契約が今年の5月で終了になるタイミングでもありました。
 そんな折、北上市から黒岩小学校の廃校にあたって使用の打診をいただきました。
 素敵な校舎とスペースで願ってもないお話ですが、「広すぎる!」ことでした。使用するとなればほ
かの会社さんと共同では難しい、とはいえUTOだけで使うには、と迷いに迷いました。
 学校が無くなることは本当に寂しい。何とか残したい。素敵な建物なのでなんとか出来るのであれば
無理をしても使わせてもらいたい。ここへ通っていた子供たちや地域の皆さんにカシミヤセーターの出来る様を見てもらいたいと思いが沸きます。
 私の勝手な計画、希望、理想の未来工場への思いは、明るく、生産効率が良くて職人が生き生きと仕
事が出来るスペースに余裕がある工場。という身の程知らずの贅沢なものでした。生産の現場もブラン
ドの一貫だから高級カシミヤに相応しい東北一綺麗な工場を目指したい。そして、せっかく北上市にお世話になってふるさと納税の寄付も好調なので、北上市内で探す。もし北上になくても岩手県内で探すことにしていました。
 無謀と言われると思いますが、そもそも弱小のニットアパレルが山梨で自社工場を始めたことは、この旧黒岩小学校をお借りすることよりもっともっと無謀で、それこそ雲をつかむような話だったと思います。
 北上市に来たのもご縁。この話が来たのもご縁。降って湧いたようなお話から始まった移転ですから詳しい予算や計画は後付けです。
 夢なり希望は沢山あります。もちろん事業ですから、売り上げや利益は確実なことは分かりません。成功するまでやり続けるしかありません。「岩手の北上を世界のカシミヤの聖地にしたい」は変わりませんから。
 工場が発展するかどうかはブランド・販売力次第です。ふるさと納税で毎年約2億円の寄付を頂けているのは答えの一つだと思います。
 王室や多くの世界トップの指導者を顧客に持つ、あの英国ロンドンサビルロウの老舗のハンツマンに取り扱って頂けるのも世界への第一歩です。 
 移転費用は予定より随分かかりましたし、移転した当初校舎の中はスカスカですが、売り上げが伸びるごとに埋まっていくでしょう。家賃の高い東京での出荷やウェブサイトの業務も岩手の方に移転する方法もあります。
 旧黒岩小学校が、「岩手から世界へ」の足がかりになってくれると信じています。 うと

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