カシミヤニットのカスタムオーダー UTO

2000.8 3年ぶりの通勤 

* カシミアおやじのたわごと *

  SOHO (ソーホー)、スモールオフィス・ホームオフィスの現実というエッセイを書いたのが昨年の3月でしたが、青山に事務所を移し、3年ぶりの通勤です。

  青山のオフィスに移って約ひと月。武蔵小金井駅まで徒歩6分。武蔵小金井から吉祥寺で井の頭線に乗り換え渋谷へ。渋谷から表参道間一駅。ここは歩きたいんですが、この頃の猛暑でほとんど地下鉄銀座線利用です。表参道からオフィスまで約7分。ドアツードアで約1時間10分。首都圏では極々普通の通勤でしょう。

 『通勤ってこんなに大変だったっけ?』まだ全然なれません。日常の通勤がこんなに深く生活に影響するものだとつくづく考えさせられてしまいます。慣れてきたら、あんまり苦痛を感じなくなって日常の一部になり疑問を感じなくなくなってしまうのでしょう。今の内だけの疑問かもしれません。

 通勤の良いところは本を読めることですね。

 朝の始まりは10時。時差通勤しても中央線はまだ込み合っています。勿論座れませんが立って本は読めます。井の頭線は始発ですから楽に座れます。というより、座れる始発に乗ります。

 SOHO(自宅の事務所)では、興が乗ってきたら何時間でも読み耽って仕事に差し障りが出るという危惧があるので、なんとなく読書の時間は取りづらいものがありましたが、通勤と言う限られた時間内は安心して本が読めます。

 また、通勤とういう無駄な時間だからという自分に対する言い訳から、読む本も硬軟ジャンルを問わないのも楽しいことの一つです。

  SOHOと会社の一番の違いは、外出する分たくさんの人と接することが出来ることですね。仕事柄、やはり女性のファッションは気になります。特にニットにはすぐ目がいってしまいます。色や柄はもちろん、『ハイゲージが多い』とか、『袖の長さが面白いけど、何センチかな?』

『ネックのラインがきれいだけど、天幅は25センチはあるな?』など、車内リサーチの訓練にもなり、なかなか楽しいものです。

  もう一つ、構内アナウンスや車内放送のうるさいこと。

 ドアが閉まるの、傘を忘れるな、携帯電話は掛けるな。吉祥寺の駅では扉が開いてもいないのに、早く降りてください!の連呼。あんたが一番うるさいツゥーの!

 その割には事故などの遅延の際の必要なアナウンスはほとんど無いんですね。

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