UTO(株式会社ユーティーオー)

2011.2 日本大賞の世界らん展

* カシミアおやじのたわごと *

 2月後半、冬型が弱まり晴天のカラカラの東京に雪や雨が降ると、やっと冬も峠を越したと感じます。

 この時期毎年東京ドームで世界ラン展が開催されます。

今年で21回目。去年は開催日を間違えるドジで行けなかったんですが、それ以外は1回目から欠かさず行っています。

 自分でランを育てているわけでもありませんし、特別な愛好家でもありませんが、寒い最中に咲き誇るランに接すると、春の先取りで寒い冬から解放される気がして、気分ちが浮き立ちます。

 ランに初めて接したのは今から約40年も前のこと。それまでシンビジュームやカトレアぐらいは知っていましたが、世の中にこんなに綺麗で珍しいランが沢山あるのを知ったのは、旅行屋の時に東南アジアの植物を視察するツアーを作り、タイ、シンガポールを訪れたことが切っ掛けでした。

 東洋ランなど一部のランを除いてランの本場はやはり1年中高温多湿の熱帯地域。当時の日本は温室などの設備もまだ乏しく、この世界ラン展に出展されているような珍しいランは東南アジア等の現地でしか見ることが出来ない時代です。

 バンコック郊外のラン栽培所やシンガポール国立植物園やオーキッドガーデンなどで本場のランを見て、素人の僕は熱帯のランの花の豪華さにただただ感激していました。

 

 この時大好きになったランがあります。バンダという種類のランです。カトレアのような豪華さや、胡蝶蘭のような優雅さではなくちょっと無粋で、いかにも熱帯のランという感じに惹かれました。日本での人気はいまいちなのかラン展への出展は少ないのが残念です。

 バンダはランの中でも特に高温多湿を好むので日本での育生は大変難しいと聞いていましたが、日本で栽培されたというバンダが少し出展されています。

 日本の経済発展と同時に栽培技術の進歩でこんなにランが身近なものになるとは隔世の感があります。 

  ラン展にはグランプリの日本大賞を始め色んなコンテストがあります。貴重なランを沢山使った大掛かりな作品があり一通りは見てまわり、『凄いなぁー』とは思いますが、実を言うと審査部門はあんまり好きではないんです。

 本音は『もったいなぁー』、とか『可哀想』と思うからなんです。寒い日本の季候ではほとんど生育できないランを温度や水を管理して一鉢のランの花が咲くまで育てるのはとっても大変なことだと思うのです。そのラン達を素材にして作品を作るのは、最高の贅沢なんでしょうが、へそ曲がりな僕は、『あまりにももったいない』と思いながら見てきました。

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