カシミヤニットのカスタムオーダー UTO

10周年の六本木ヒルズ

UTOは南青山骨董通りのビルの10階。上がって来て、思わぬ眺めに、いらっしゃったほとんどの方がほめてくださいます。
南側の窓からまず目に飛び込んでくるのが巨大な丸い煙突のような六本木ヒルズです。その右側に東京タワーも見えます。
夜になるとヒルズの白い窓明かりと東京タワーのオレンジや赤に演出された光がとってもきれいです。左に目を移すとミッドタウンがそびえ、日没の早い冬の頃は5時過ぎにはすばらしい夜景が連日望めます。 

今回の六本木ヒルズ。早いものでは今年で10周年だそうです。何かにつけてニュースにもなるビルですね。

2012年秋 006六本木ヒルズ.jpg

ヒルズといえば私は『IT』という言葉がまず頭に浮かびます。オープン当初はヤフー、ライブドア、楽天などのIT企業の勝ち組のオフィスがあり、そのオーナー達が住んでいてヒルズ族と呼ばれ脚光を浴びました。しかしその後、ホリエモンのライブドアや、村上ファンド、グッドウィル、リーマンブラザースなど悪い話題が続き、回転ドアでの死亡事故などが起きてしまいイメージがダウンしてしまいました。今ではヤフーはミッドタウンへ、楽天は自社ビルに移ってしまい、現在はグーグルジャパンが一番の話題企業でしょうか。

ひところの飛ぶ鳥を落とす勢いはなくなった感はありますが、ここら辺はヒルズが出来る前はテレビ朝日があるぐらいの雑然とした処でした。
住民の生活に直結する街の再開は、中国の様な一党独裁や封建社会の様に強権でないと、住んでいる人たちの合意をとるという民主主義的方法では絶対に無理だと思いますが、700世帯もある人達を17年もかけて合意を取り、再開発した森ビルは凄いともいます。
消防車や救急車も入らないような古い街を、安全で住みやすい街に作り変えることを森ビルの人たちに託したらきっと良い街を作ってくれるんだろうと思うのは僕だけでしょうか?

2013 ヒルズとミッドタウン 005六本木ヒルズ.jpg

日本は、土地開発=地上げという苦い経験をしているだけに日本では難しいんでしょうね。
その後、3・11の大震災のときには自社ビル内に発電所などの設備が完備して、安全なビルとの評価が高く再評価されています。

ここら辺で広い敷地はほとんど江戸時代の大名屋敷跡。ここは長府藩の上屋敷跡。長府藩は毛利家の分家で領地は下関だそうです。ちなみに近くのミッドタウンは本家の毛利長州藩の中屋敷。奇遇でしょうか?
司馬遼太郎の坂之上の雲、日露戦争の203高地の指揮で有名な乃木希典はここで生まれたそうです。
ヒルズでもっとも好きなところは毛利庭園です。こんな都心で緑が多く四季を感じることができて、自由に出入りできるのは都会の宝だと思います。
TV朝日の報道ステーションではお天気お姉さんがここを背景にしていますがホッとします。

2013大人の青山 夕日 004六本木ヒルズ.jpg

次の10年はどんなニュースを提供してくれるのでしょうか楽しみです。

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