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青山の青空マーケット

旅先で朝市などのマーケットを冷やかすのが大好きです。特に海外旅行ではその国の人々の普段の生活が垣間見えたり、日本ではお目にかかれない珍しい食べ物に巡り合えたり、とっても楽しいものです。

特に印象に残っているのが、オーストリアのグラーツという街の朝のマーケットです。
世界文化遺産に登録された街の古い建物に囲まれた広場にテントが張られ豊富な野菜や果物や花が売られまるでお祭りのような賑やかさでした。
農産物が所狭し売られているなかでビックリしたのは果物の豊富さとお洒落な並べ方でした。獲りたての果物はみんな完熟で色のきれいなこと。見るからに『今が一番美味しいよ』と主張していて、はじからつまみ食いしたいほどでした。

 

もうひとつ印象的だったのが中国の寧夏回族自治区の州都、銀川(インチョワン)の朝市。銀川は黄土高原の近くで回りは砂漠が広がる西域の街ですが、近くを黄河が流れている為に農産物が豊富に育つのだそうです。
玉皇門という街の中心地の通りに近在の農家から持ち寄った野菜や果物が並べられた朝市はとにかく賑やかで活気に溢れていました。
人に触れないで歩くことが出来ないほどの人の多さ。自転車の荷台で商売する商魂の逞しさには脱帽です。そして呼び込みの声のけたたましいこと。年末のアメ横もそうでしょうが、元気がなくては売れないのは洋の東西を問わないようです。

マーケットリンゴ.jpg

土日限定ですが、青山にも青空マーケットが出現しました。
場所は表参道から渋谷に向かう青山通りに沿った国連大学校の前(青山学院大学の向かい側)です。国連大学校のピラミッドのような三角形の建物はこの辺ではとっても目立つ存在ですが、その前は広場とまではいかないんですが青山では珍しくスペースがあります。

40店ぐらい出店していてかなり賑わっていました。農産物が中心ですが、ランチボックスカーも何台かも出ています。みんな東京近郊からの出店かと思ったら色んなところから出展しています。関東はもちろんですが、岐阜や長野県からも出店していて驚きました。でもちょっと気になるのが、商品はさらっとお優雅な売り方であんまり必死さは感じないんです。農水省の補助事業だと聞きましたが、交通費などの補填があるんでしょう。どっちかというとアンテナショップ的なマーケットかな、とも思います。全部売れたとしても交通費も出ないだろうというぐらいで僕の今まで経験したマーケットとは迫力が違います。

マーケット.jpg

以前HNKの経済ワイドビジョンという番組でこのマーケットを取り上げていました。それによると農産物を中心に地産地消費を目的に生産者が直接販売を通して消費者の声を聞いたり、生産者同士の知り合う場を作って情報交換も目的の一つのようです。
でも、儲からないんだったら長続きしないですよね。せっかくスタートしたんだから、賑わって、長続きしてほしいものです。

マーケット野菜.jpg

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